2026年F1日本GP 決勝:全22名の持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想
2026年F1日本GP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)がポールポジションを獲得した2026年F1日本GP。鈴鹿サーキットはオーバーテイクが難しく、近年はポールスタートが極めて有利な傾向にある。

2026年型マシンではオーバーテイク手段は増えているものの、その効果が限定的であれば、勝負の鍵は戦略に移る。決勝ではタイヤ選択とピットタイミングが結果を大きく左右することになる。

基本戦略は1ストップ ミディアム→ハードが軸
今季ここまでの2戦と同様に、鈴鹿でも1ストップ戦略が基本となる見込みだ。

最有力はミディアム→ハード。これは2025年、さらに2026年序盤でも主流となっている組み合わせであり、最も安定して完走できる戦略だ。

ピットウィンドウは15〜21周目付近と幅があり、セーフティカーへの対応や柔軟性を確保できる点が大きなメリットとなる。

鈴鹿はタイヤへの負荷が高い一方で、エネルギー回収の制約によりリフト・アンド・コーストが増えるため、結果的にタイヤの消耗が抑えられる傾向もある。この点も1ストップを後押しする要因となっている。

日本グランプリ

ピレリのモータースポーツディレクター、ダリオ・マラフスキは決勝戦略について次のように説明している。

「今日の2セッションは事前シミュレーションのデータを裏付けるものだった」

「フリー走行ではC2とC3の間に約0.5〜0.6秒の差が確認され、予選タイムも路面進化によって昨日より速くなった」

「明日の最速戦略はワンストップで、3種類のコンパウンドすべてを使用するものになる」

「ミディアム→ハードとソフト→ハードはほぼ同等だが、我々はより保守的な前者が選ばれると見ている」

「C3はスタート時のグリップに優れ、ポジションを上げるチャンスをもたらす可能性がある」

「その場合のピットウインドウは13周目から19周目で、ミディアムスタートより2周早まる」

「ソフト→ミディアムの戦略は約10秒遅く、タイヤマネジメントがより重要になる」

「一部のドライバーは早めにソフトを使い切り、最後に新品C3で追い上げる2ストップ戦略も検討するかもしれない」

「ただし鈴鹿ではセーフティカーの発生頻度は低く、基本的にはワンストップが主流になるだろう」

ソフトスタートで主導権を狙う攻撃戦略
スタートでポジションを動かしたい場合、ソフト→ハードという選択肢も現実的だ。

ピットは13〜19周目が目安となり、序盤10周で約0.6秒のラップタイム差を活かせるのが最大の利点だ。

ただし、ソフトタイヤはスティントが短く、セーフティカーなど不測の事態に対する戦略的余裕が減るというリスクもある。

ソフト→ミディアムは“準攻撃型”の変化球
もう一つの1ストップとして、ソフト→ミディアムも存在する。

ピットウィンドウは18〜24周目。後半スティントでわずかなペース優位を得られるが、今週末はミディアムとハードの性能差が小さいため、メリットは限定的だ。

日本GP タイヤ 性能差

後方勢はハードスタートで逆転を狙う
11番手スタートのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)や後方グリッドのドライバーにとっては、異なる戦略が重要になる。

ハード→ソフトは有力な選択肢で、ピットは30〜36周目。軽い燃料状態でソフトを使うことで、終盤に一気に順位を上げる展開を狙える。

トラフィック回避やセーフティカーのタイミング次第では、この戦略が大きく機能する可能性もある。

2ストップは例外的 展開次第で浮上
通常条件では2ストップは非現実的だが、セーフティカーやVSCが入った場合には状況が一変する。

その場合の最適解はソフト→ハード→ソフトで、ピットは10〜16周目と35〜41周目が目安となる。

ただしこれはあくまでリアクティブな戦略であり、事前に組み立てるものではなくレース展開次第の選択となる。

日本GP 持ちタイヤ数

鍵は気温と路面状況 ソフト有利の可能性
決勝は曇天でやや気温が低くなる見込みだ。

これによりタイヤのライフが延び、ソフトタイヤの実用性が高まる可能性がある。結果として、例年以上にソフトスタートの選択が増える展開も考えられる。

鈴鹿はトラックポジションが極めて重要なコースだ。アントネッリがそのまま主導権を握るのか、それとも戦略で後方勢が逆転するのか――決勝はピットとタイヤの使い方がすべてを決める。

2026年のF1世界選手権 日本GP

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カテゴリー: F1 / F1日本GP / ピレリ