F1ドメニカリCEO フジテレビ社長と対談「日本GP継続の鍵は新たなファン層」

日本グランプリは第3戦として三重県の鈴鹿サーキットで開催される。2026年シーズンは、ホンダがアストンマーティンと組んでF1に復帰するほか、フジテレビがF1中継40年目を迎え、2026年から5年間の日本国内独占放送・配信契約を結ぶなど、日本にとって節目の年となる。
「40年のパートナーシップを次の世代へ」ドメニカリCEO
フジテレビとの関係について問われたドメニカリCEOは、まず長年の協力関係への感謝を述べた。
「清水社長をはじめ、フジテレビのみなさまには心から感謝しています。F1へのコミットメント、スポーツに対する情熱、そして40年にわたって声を挙げ続けてくれたことが、我々にとって非常に重要です。この40年間、前を向いて一緒に進化し、発展してきたことをうれしく思っています」
その上で、今後の重点として「新しい世代」へのアプローチを挙げた。
「これからは、新しい世代に向けてファンを広げていくことが大切です。これまでF1を支えてくれた方々、長年のファン、そして新しい層のすべてと一緒に、F1を進化・発展させていきたいと考えています」
フジテレビ清水社長「80年代の熱狂をもう一度」
これを受け、清水賢治社長は、日本におけるF1の可能性について次のように語った。
「F1は40年前と比べても大きく進化しています。世界的にもブームとステータスは高まっており、その中で日本でも次世代、今の子どもたちや将来のファンを増やしていきたい」
さらに、フジテレビが持つメディアの力を生かす考えを示した。
「地上波、CS、インターネット配信といった複数のメディアを駆使し、F1の今のステータスをさらに拡大して、若い世代にも広げていきたいです」
ホンダ復帰と“ジャパンパワー”の存在感
対談では、日本メーカーの役割にも話題が及んだ。ドメニカリCEOは、ホンダがアストンマーティンと組んでF1に復帰することの意義を強調した。
「ホンダが確信を持ってF1に戻ってきてくれたことは、日本にとって非常に大きな意味があります。1964年からF1に参戦し、多くの成功とチャンピオンシップを築いてきたブランドです。その情熱と技術が再びF1に加わることは重要です」
さらに、ハースと技術的な関係を持つトヨタの存在にも触れた。
「トヨタの関与も大きな意義があります。新しいアイデアと価値観を持ち込み、日本市場に新たな風を吹き込んでくれる存在です」

鍵は「若い世代との接点」
ドメニカリCEOは、今後の成長の鍵としてコンテンツ戦略を挙げた。
「新しい世代は、常に魅力的なコンテンツに触れている必要があります。我々が一緒に作るコンテンツが、どれだけ若い世代とのつながりを生み出せるかが、成功の鍵になります」
日本開催についても、長期的な継続への意欲を示した。
「日本でのF1開催は、今後も長く続けていきたいです。レースだけでなく、東京で行ってきたようなイベントや、F1ウィーク全体を盛り上げる取り組みも継続していきたい」
日本人ドライバーへの期待
日本人ドライバーについて問われると、ドメニカリCEOは角田裕毅に言及した。
「もし私がチームを持っていれば話は別ですが、今年、角田裕毅選手はリザーブドライバーになります。集中力と忍耐を持って取り組んでほしいです。チャンスはまた巡ってくるかもしれません」
さらに、育成の重要性も強調した。
「ホンダの復帰によって、若いドライバーの育成がさらに進むことを期待しています。日本人ドライバーを再び誕生させるためにも、育成は欠かせません」
これに対し清水社長も「若手を育てていきたいですね」と応じ、ドメニカリCEOは「育成につながるコンテンツを一緒に作ることもできるかもしれません」と語った。
2026年シーズン、日本でのF1露出も拡大
2026年F1は全24戦で開催され、開幕戦オーストラリアから最終戦アブダビまで、全セッションをフジテレビNEXTライブ・プレミアム、フジテレビNEXTsmart、FODで放送・配信する予定だ。
また、オーストラリアグランプリと日本グランプリは地上波でのダイジェスト放送も予定されている。
ドメニカリCEOと清水社長が口をそろえて強調したのは、「次世代のファンをどう増やすか」という点だった。2026年、日本のF1は新たな局面を迎えようとしている。
カテゴリー: F1 / F1日本GP / テレビ放送
