アルピーヌF1の決断に父ミック・ドゥーハンが異議?SNSで息子を擁護

エンストンに本拠を置くアルピーヌF1チームは水曜朝、次戦エミリア・ロマーニャGPからジャック・ドゥーハンに代えてフランコ・コラピントを起用することを発表した。
コラピントには5戦のチャンスが与えられ、その後、7月のイギリスGPを前に2つ目のシートに関するさらなる評価が行われる予定だ。
ドゥーハンは再びチームのリードテスト兼リザーブドライバーに戻り、これはシーズン前半6戦でコラピントが担っていた役割である。
オーストラリア出身のドゥーハンにとって、この6戦は厳しいものとなった。母国GPとマイアミGPではクラッシュによりリタイア。ポイントを獲得することもできなかったが、チームメイトのピエール・ガスリーもわずか6ポイントしか獲得していない。
降格の発表を受け、ミック・ドゥーハンはインスタグラムのストーリーで2枚の投稿を行い、今季ここまでのガスリーと息子ジャックの成績を並べて公開した。
ジャック・ドゥーハンは、ガスリーに比べて大きく劣っていたわけではなく、ふたりの結果は似通っており、順位も常に数ポジション差にとどまっていた。

ドゥーハン vs. ガスリー
F1経験で劣るジャック・ドゥーハンにとって、開幕6戦のパフォーマンスは決して「ひどいスタート」ではなかった。
ドゥーハンとガスリーのふたりは、これまでの6戦のうち2戦でリタイアまたは正式な完走扱いとならなかった。両者の順位差も常に僅差にとどまっている。
アルピーヌのマシンは、時に可能性を示す一方で、いくつかのグランプリではQ1突破すら困難な場面もあった。
ドゥーハンは予選で、ガスリーに対してコンマ3秒強ほど遅れていたが、これはメルセデスのジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの差と同程度である。
グランプリ予選では1度、スプリント予選でも1度、ドゥーハンがガスリーを上回った。しかし、スプリント本戦では2戦ともガスリーに軍配が上がった。
決勝においてもガスリー優位の傾向は続いており、ドゥーハンがガスリーよりも正式に上位でフィニッシュしたのは、中国GPとサウジアラビアGPの2戦のみ。
ただし中国GPではガスリーが一時は上位だったが失格処分を受け、サウジアラビアではガスリーがクラッシュしてリタイアしている。
カテゴリー: F1 / ジャック・ドゥーハン