アイザック・ハジャー、謎の無線警告に困惑「ボッタス? 走ってないじゃん!」
2025年F1アメリカGPの舞台、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた唯一のフリー走行で、レーシングブルズのアイザック・ハジャーにちょっとした珍事件が起きた。セッション開始からおよそ15分後、チーム無線から「ボッタスが後ろにいる」と警告が入ったのだ。

だが、そのメッセージを受け取ったハジャーは明らかに困惑した。なぜなら、メルセデスのテスト兼リザーブドライバーであるバルテリ・ボッタスは、今季のレースには一切参戦していないからだ。

「ボッタス? やめてくれよ、そんなこと言われても混乱するだけだ!」とハジャーはすかさず返答。冷静に状況を理解していた21歳のフランス人は、思わぬ“空耳警告”に苦笑いを浮かべたという。

どうやらエンジニアが言いたかったのは、キャデラックF1チームへの移籍が決まっているガブリエル・ボルトレトだったようだ。名前を取り違えるという、ピット無線では珍しい“人違い”が生まれた格好だ。

レーシングブルズの若手育成とハジャーの評価
今季F1デビューを果たしたアイザック・ハジャーは、レッドブル育成の最前線を担う存在として注目を集めている。アメリカGPでもチームメイトの角田裕毅とともに、短いプラクティスの中で異なるセットアップを試しており、その分析データはレッドブル・レーシング本隊にも共有されている。

ローラン・メキース代表も以前、「ハジャーはフィードバック能力が高く、技術的な会話も成熟している」と評価しており、2026年に向けてレッドブル本隊昇格の可能性も取り沙汰されている。今回の“ボッタス混同事件”は、そんな真面目な若手にとって束の間の笑い話となった。

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カテゴリー: F1 / アイザック・ハジャー / F1アメリカGP / バルテリ・ボッタス / ビザ・キャッシュアップRB