アイザック・ハジャー Sky Sports F1出演直前にファンと一触即発

フランスとアルジェリアにルーツを持つルーキーのハジャーは、モンテカルロで今季自己最高の6位フィニッシュを果たし、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリ、フェラーリのシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトン、レッドブルのマックス・フェルスタッペンに続く順位でゴールした。
この結果は、予選6番手を記録した後、ハミルトンがフェルスタッペンを妨害したことでペナルティを受け、ハジャーが1つポジションを上げたことで確定したものだった。
予選後のメディア対応を終えたハジャーは、Sky Sports F1のサイモン・レイズンビー、ジェンソン・バトン、ナオミ・シフが待つテレビクルーの元へと向かっていた。
しかしその直前、ハジャーは現場で1人のファンと口論する様子が目撃された。
映像には、ハジャーがその男性ファンに怒りの表情を向ける場面が映されており、その後ドライバーはモナコ港にあるレッドブルのホスピタリティユニットへと続く橋の方向にその人物を追って歩き出す姿が確認されている。
カメラはその後すぐに画面を切り替えたが、ハジャーは数秒後にSky Sports F1のクルーと共に画面に登場し、インタビューが始まると依然として険しい表情を浮かべていた。
この件について、関係者の証言によると、事の発端はハジャーがメディアペンを出た直後、ファンが写真を求めた際の「誤解」によるものだったという。
そのファンはその後、ハジャーに対して無礼な発言をし、両者の間で短い口論が交わされた後、それぞれがその場を離れたとされている。

この出来事は、ちょうど1週間前にレッドブル・レーシングの角田裕毅が、エミリア・ロマーニャGPでアルピーヌのフランコ・コラピントと接触した後に、ネット上で差別的な言葉を含む誹謗中傷の標的となった件に続くものである。
FP1中、ヴィルヌーヴシケインでコラピントに進路を妨害された角田は、怒りを表すジェスチャーを見せており、それがきっかけでネット上で激しい非難を受けた。
この一件に対しては、アルピーヌF1チームやFIA会長であるモハメド・ビン・スライエムも声明を出し、角田への誹謗中傷を非難している。
イモラでメディアに対応した際、角田とコラピントの両者は「冷静さを保つよう」呼びかけていた。
さらにコラピントはモナコでも同様の姿勢を示し、「攻撃的なコメントをするユーザーはブロックする」と明言した。
「F2時代からSNSではたくさんの批判を受けてきた」と語るコラピントは、「僕たちはアスリートとして、自分でコントロールできる部分に集中すべきだ」と述べた。
「人が他人をどのように扱うかは、自分の手では変えられない。でも、僕自身のファンを含め、一定の線を越えた人々に対しては、できる限りブロックしている。まだ取り組み途中ではあるけどね」
「中には過剰反応する人もいるし、ものすごく情熱的な人たちもいる。でも、時にその情熱は攻撃的な形で表れてしまう。そういう現実がある」
「僕の側としては、ベストを尽くすしかない。多くの人がヘイトを受けているし、僕もそうだった。だからこそ、そういったことはレース中には頭から排除して、運転に集中するようにしている」
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