インディカー:カイル・カークウッドがポールポジションから初優勝
インディカー 第3戦の決勝が4月17日(日)にロングビーチでカイル・カークウッドがポールポジションからキャリア初優勝を飾り、Hondaドライバーが1位から5位までを独占した。

今年で第48回目の開催を迎えたAcuraグランプリ・オブ・ロングビーチの決勝日は、気温が18℃前後と低めながら快晴に恵まれた。伝統あるストリートレースには今年も大勢のファンが詰めかけ、海岸沿いのコースでのインディカーレースは大いに盛り上がった。

全長1.968マイルのコースを85周して争われるレースではカイル・カークウッド(Andretti Autosport)という若いアメリカ人ドライバー、そしてHondaエンジンが圧倒的なパフォーマンスを見せた。カークウッドは予選でキャリア初となるポールポジションを獲得し、レースでも危なげのない安定した走りを続けて、これまたキャリア初の勝利を飾った。

2位でゴールしたのはロマン・グロージャンで、Andretti Autosportは1−2フィニッシュを達成。3位はマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)、4位はコルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agajanian)、5位はアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)と、Hondaにとっての2023シーズン2勝目は1-2-3-4-5フィニッシュとなった。このような上位独占が叶ったのは、Hondaエンジンがライバルを大きく上回る燃費性能を高いスピードとともに実現していたからだった。

2021年にインディNXTシリーズでチャンピオンとなったカークウッドは、2022年にインディカーシリーズへとステップアップし、今シーズンからAndretti Autosportのカーナンバー27で走っている。今日はレース中盤にジョセフ・ニューガーデン(シボレー)がトップを奪ったが、カークウッドはそこで慌てなかった。ニューガーデンが52周目に2度目のピットストップに向かい、目の前が開けたカークウッドは予選アタックかというほどのハイペースを2周続けてからピットインし、給油とタイヤ交換を終えてコースに戻るとトップに返り咲いていた。85周のうちの53周をリードしたカークウッドだったが、特にすばらしかったのは2回目のピットストップ以降の走りだった。ゴールまでの30周以上に渡り、一つのミスもなく、堂々たる走りを続けてトップを守り抜き、デビュー2年目、キャリア20戦目にして初勝利を手にした。

開幕戦で優勝し、第2戦テキサスで8位、そして今日ロングビーチで3位フィニッシュしたエリクソンは、獲得ポイントを110点に伸ばし、ポイントリーダーに復活した。3戦で二度目のトップ5フィニッシュを果たしたパロウはポイントスタンディングの3番手につけ、今日のウイナーであるカークウッドはポイント5番手につけている。

インディカー・シリーズ

カイル・カークウッド(Andretti Autosport)
「勝つことができて本当にうれしい。Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチでの勝利はただの大勝利ではなく、巨大な1勝と言うことができると思います。まだその実感は体に染み渡っていません。一息ついてこのうれしさを味わいたいと思います。とても厳しい戦いでした。すごいレースになっていました。トップ5フィニッシュすべてがHondaパワーだったのですから、Hondaにとってもすばらしいレースでしたね。表彰台に上がった全員がHondaの帽子をかぶっていたのは、とてもいい気分でした。HondaとHPDの人たちがハードワークをこなしてくれている、それが証明されました。このオフシーズンの間に大きな進歩を彼らは実現させてくれたんです。ロードコースやストリートコースにおいて、私たちはいま、とても大きなアドバンテージを持っていると思います。今日は何もかもが自分たちの考えている通りに進んでいました。これからも私たちはHondaパワーで好パフォーマンスを見せ続けて行きたいと思います」

ロマン・グロージャン(Andretti Autosport)
「すべてのHondaチームが驚くべきレースを戦っていました。私たちは2位でゴールし、1-2-3-4-5フィニッシュの一端を担うことができました。それはとてもすばらしいことです。チームメートのカークウッドの初勝利を喜んでいます。私たちのチームはすべてがスムーズに進む、いい週末を過ごすことができました。アメリカンHondaのホームレースでこのような好結果を残せてよかったです」

マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)
「ファンタスティックなレースでした。Acuraグランプリ・オブ・ロングビーチは週末を通して最高の雰囲気に包まれていました。私自身は、今週もまた力強いパフォーマンスを発揮することができたと感じています。予選で2番手になり、レースではずっと上位で戦い続け、表彰台に上がりました。とてもハッピーです。そして、チャンピオンシップのポイントリーダーに返り咲くこともできました。今日のレースでHondaはトップ5を独占。これ以上の結果はないでしょう」

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カテゴリー: F1 / インディカー