クリスチャン・ルンガー 「インディカーよりもF1マシンの方が運転は簡単」
元アルピーヌF1チームの育成ドライバーであるクリスチャン・ルンガーは、F1マシンの方がインディカーよりも運転は“簡単”だとし、F1引退を発表したセバスチャン・ベッテルがインディカーに転向した場合、その要求に適応するのは難しい課題に直面するだろうと語った。

今年の春、セバスチャン・ベッテルがF1を引退するという憶測の中、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの創設者で共同所有者のボビー・レイホールは、ベッテルに車をテストさせたいと語っていた。

そして、その後、セバスチャン・ベッテルは、アストンマーティンF1との2022年が彼のF1での最後のシーズンになると発表した。

元F2レーサーで、レイホール・レターマン・ラニンガンと新たに複数年のインディカー契約を結んだクリスチャン・ルンガーは、セバスチャン・ベッテルがインディカーを試すというアイデアについてどう思うかと質問された。

「正直に言って、セバスチャンがインディカーを運転するのはクールだと思う。僕はF1カーを運転したことがあります。ルノーでかなり日数をテストした」とクリスチャン・ルンガーは語った。

「だから、ありのままに言うつもりだ。個人的には、これまで運転した中で最も簡単な車だった。ある程度の運転するのは簡単だ」

「そして、F1がフィールドの前部で分割され、ミッドフィールドが非常に接近していると僕たちが考える理由は、車が特定の限界まで非常に運転しやすいからだ。そこから0.5秒から1秒を見つけるのが難しい」

「車は非常に多くのダウンフォースを持っていて地面に張り付いているよね? だから、セバスチャンがここに来た場合、強引にねじ伏せなければならない車を機能させる必要がある…車があなたを運転しているのではない。あなたは車を運転している。それは厳しい移行だ」

「でも、正直なところ、インディカーを試してみたいF1ドライバーはたくさんいると思う」

先月、インディアナポリスのロードコースで初のインディカー表彰台を獲得したクリスチャン・ルンガーは、自分と同じようにF2からインディカーに移籍した場合に強くなると感じた2人のドライバーを挙げた。1人は現在のポイントリーダーであるフェリペ・ドルゴビッチ、もう1人は今年2勝を挙げているマーカス・アームストロングだ。

「フェリペを見ると、彼は今年非常に良い仕事をしていると思う」とクリスチャン・ルンガーは語った。

「彼はシーズンの非常に良いスタートを切ったし、ポイントを獲得し、チャンピオンシップでリードを維持することができるポジションにいる」

「僕は2020年のF2でマーカスとチームメイトだった。その年、彼は非常に厳しい年を過ごしたけど、マーカスが優れたドライバーであることは知っている」

「彼もマシンをねじ伏せることができる。フェリペのことはあまり知らないけど、マーカスは確実に速く走れると思う」

「インディカーの特徴は、毎回速く走らなければならないということであり、それは難しいことだ。それにオーバルへの移行は難しいと思う」

クリスチャン・ルンガーは、今年のインディカーで、彼自身ともう一人の元F2レーサーでF1テスターであるルーキーのカラム・アイロットが示した力強いパフォーマンスについて次のように語った。

「ダラーラのリンクが大きな要因だと思うけど、ピレリタイヤからファイアストンタイヤに変更したことは、カラムと僕にとって大きなメリットだったと思う。なぜなら、適切なタイヤの節約とタイヤの手入れの経験があると思うからだ。ピレリのタイヤは扱いにくいからね。理解するのが非常に難しいし、トラックごとに異なる」とクリスチャン・ルンガーはコメント。

「ここでファイアストーンの方がはるかに多くのことができると感じているので、実際にタイヤをプッシュすることができる。でも、速くなる方法も知っているけど、同時に、今ではタイヤを節約する方法も知っている」

「我々は良い仕事ができ、速く走れることを示してきたが、今ではそれが我々のレースをより良くするのに役立ったと思う。しかし、それを見ると、我々は予選でもかなりうまくいったと思う」

「車あの走りが劇的に違うとは思わない。インディカーはもっとねじ伏せられると思う。ジェントルな滑り心地だ」

「僕にとっての最大の違いはタイヤだと思うけど、マシンのハンドリングはほぼ同じだ。少し異なるけど、劇的な違いはない」

F1 インディカー

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カテゴリー: F1 / インディカー