ニコ・ヒュルケンベルグ キャリア239戦目でF1初表彰台「ついにこの日が来た!」

レース後、ヒュルケンベルグは「長かったよね、やっとこの日が来た!」と喜びを爆発させた。「ほとんど最後尾からのスタートだったし、先週の再現みたいな展開だった。雨や混乱でまるでサバイバルレースだったけど、チームとともに一切ミスをしなかった」
終盤には母国ファンの大声援を受けたルイス・ハミルトンの猛追にさらされるも、「最後のピットストップまで正直、表彰台は信じてなかった。でも、ルイスとの差が開いたと聞いてからようやく少し落ち着けた。けど彼は猛チャージしてきたし、本当にプレッシャーはすごかった」と激闘を振り返った。
「彼が地元で全力を尽くすのは当然だと思っていた。でも、今日だけは…僕の日だった!」
チームは、2026年からアウディとなるザウバーとしても小林可夢偉が3位表彰台を獲得した2012年の日本GP以来。

チームも熱狂「ニコ、ニコ!」ファンからも祝福の声
ゴール後、パルクフェルメに戻ったヒュルケンベルグは、チームメンバーに抱きかかえられ、歓喜の声に包まれた。「ニコ!ニコ!」と叫ぶクルーの輪の中心で、彼はようやく報われた努力を噛みしめた。
一方で、隣に並んだマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリも、どこか呆然とした様子。特に母国優勝を飾ったノリスが感極まって涙を浮かべる中、突如割って入るように3位で並んだのが、キック・ザウバーのマシンだったのだから、その衝撃は大きかった。
それでも会場のファンからは大きな拍手が送られ、「ホームヒーローを打ち破っても憎めない存在」として、ヒュルケンベルグはシルバーストンでも一躍人気者に。ついに歴史の1ページに名を刻んだ。
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