ホンダF1:2021年 第7戦 F1フランスGP 金曜フリー走行レポート
ポールリカール・サーキットで開幕したF1フランスGPの初日は、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンがFP2でトップタイムをマーク。しかし、各マシンのタイムは非常に僅差で、激しい戦いを予感させる結果となった。
なお、今回のレースから、レッドブル・レーシング・ホンダの2台とスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーのマシンに2基目のPUを投入している。第2戦のクラッシュ時に2基目を投入しているスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅については、これまでのPUを継続して使用している。
快晴で高気温という南仏らしい天候でスタートしたFP1は、序盤からコースオフするマシンが続出。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も、アタックラップへと向かう直前の最終コーナーで、タイヤが冷えていたためにスピンを喫したが、マシンにダメージはなく、すぐにプラン通りの走行を行うことができた。
このFP1で、レッドブル・レーシング・ホンダは、フェルスタッペンが3番手、ペレスが4番手と好調なスタート。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダもガスリーが8番手につけ、そこから約0.1秒差の10番手に角田裕毅が入り、ホンダF1パワーユニット勢は全車がトップ10入りして最初のセッションを終えた。
FP2では、フェルスタッペンがコーナー出口の縁石によってパーツを破損する場面があったものの、それでリズムを崩すことなくトップタイムをマーク。ペレスはソフトタイヤを履いたアタックラップで、スロー走行していたマシンに引っかかり、12番手に終わった。
中団勢もタイム差が近く、6~8番手はわずか0.013秒差となったが、ガスリーはFP1からさらに順位を上げて7番手に。角田裕毅は13番手だったものの、6番手とのタイム差は約0.25秒。明日の予選も非常に僅差の戦いとなる可能性が高く、最大限のパフォーマンスを発揮できるように、収集したデータを分析して準備をしていく。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「5月のスペインGP以来となるパーマネントサーキット、ポールリカールでのフランスGP初日が終了しました。今日は快晴となり、外気温、路面温度ともに比較的高い状況下でセッションが行われました。今回のレースでは、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手、ペレス選手とスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手のマシンに新たなPUを投入しています。両チームともに大きな問題の発生はなく、基本的なプログラムを消化して新PUの機能確認を含めて多くのデータ収集ができました。今回もライバルとは非常に僅差となりそうです。僅差では、ほんの小さなパフォーマンスの差が結果に大きく影響しますので、チームと一緒に細部に至るまでデータを確認し、最適化を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「いい形で一日を終えることができましたし、セッションを通してかなり改善できました。FP1からFP2の序盤にかけてはあまり満足できませんでしたが、FP2で2セット目のタイヤでは感触がとてもよくなり、マシンとのつながりを感じられました。ここはコースが開けた場所にあり、風も強いのでラップをまとめるのは簡単ではなく、いまだ苦戦しています。風は突然吹いてくるので、1周は問題ないと感じても、次のラップでは風が強くなり、中速コーナーでのスピードの判断が難しいですが、みんな状況は同じだと思います。明日僕らがどの位置にいるかを明言するのは難しいですし、今夜みんながどんな対応をするのかも分かりませんが、ロングランの手ごたえは悪くありません。明日は非常に僅差の戦いになると予想しているので、簡単にはいかないはずです」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はトラフィックでいい走りができなかったので、タイムシート上は実際の実力よりも低い結果となってしまいました。僕はこの位置で終わりましたが、マックスはいいポジションで一日を終えています。僕らはセッション中にいくつか変更を行ったので、今夜は何が機能したのかを確認して、明日は混戦の中に入れるようにペースを向上させられればと思います。バクーとは大きく異なるコースですが、いい勢いは続いていますし、マシンの理解も進んでいるので、今日の内容からも多くのポジティブな要素を得られています」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日は上々の一日でしたが、風によってマシンのドライブが難しくなり、厳しい状況でもありました。両セッションでトップ10入りし、パフォーマンス面はいいと思いますが、過去2戦よりは難しくなっています。今日はマシンバランスの調整に取り組んだので、今夜すべてのデータを分析して、明日はもっと自信を持ってコースへ出られるようにセットアップを改善しなければなりません。ここではホームのファンの前でレースをするので、予選では再びQ3進出を狙います。グランドスタンドにたくさんのフランス国旗が見えるのは素晴らしい気分で、今週末は応援してくれる皆さんのためにもいい戦いをしたいです。日曜はみんなが喜んでくれる結果を出せればと思います」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいい一日でした。ポールリカールでの走行経験があるので、ここフランスでのアプローチは、過去数戦よりも少し楽になりました。FP1ではスピンしてしまいましたが、今日の2セッションを通じて進歩を果たせたと思います。FP2ではセットアップについてやや苦戦しましたが、うまく適応できて、一日の終わりにはマシンの挙動に満足することができました。間違いなくマシンに対する自信を取り戻せていますし、バクーでの結果もその一助になっています。予選に向けて、やるべきことははまだ多いですし、非常に僅差となっているので、混戦になると思いますが、速さは確実にあると思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1フランスGP / スクーデリア・アルファタウリ
なお、今回のレースから、レッドブル・レーシング・ホンダの2台とスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーのマシンに2基目のPUを投入している。第2戦のクラッシュ時に2基目を投入しているスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅については、これまでのPUを継続して使用している。
快晴で高気温という南仏らしい天候でスタートしたFP1は、序盤からコースオフするマシンが続出。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田裕毅も、アタックラップへと向かう直前の最終コーナーで、タイヤが冷えていたためにスピンを喫したが、マシンにダメージはなく、すぐにプラン通りの走行を行うことができた。
このFP1で、レッドブル・レーシング・ホンダは、フェルスタッペンが3番手、ペレスが4番手と好調なスタート。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダもガスリーが8番手につけ、そこから約0.1秒差の10番手に角田裕毅が入り、ホンダF1パワーユニット勢は全車がトップ10入りして最初のセッションを終えた。
FP2では、フェルスタッペンがコーナー出口の縁石によってパーツを破損する場面があったものの、それでリズムを崩すことなくトップタイムをマーク。ペレスはソフトタイヤを履いたアタックラップで、スロー走行していたマシンに引っかかり、12番手に終わった。
中団勢もタイム差が近く、6~8番手はわずか0.013秒差となったが、ガスリーはFP1からさらに順位を上げて7番手に。角田裕毅は13番手だったものの、6番手とのタイム差は約0.25秒。明日の予選も非常に僅差の戦いとなる可能性が高く、最大限のパフォーマンスを発揮できるように、収集したデータを分析して準備をしていく。
田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「5月のスペインGP以来となるパーマネントサーキット、ポールリカールでのフランスGP初日が終了しました。今日は快晴となり、外気温、路面温度ともに比較的高い状況下でセッションが行われました。今回のレースでは、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手、ペレス選手とスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手のマシンに新たなPUを投入しています。両チームともに大きな問題の発生はなく、基本的なプログラムを消化して新PUの機能確認を含めて多くのデータ収集ができました。今回もライバルとは非常に僅差となりそうです。僅差では、ほんの小さなパフォーマンスの差が結果に大きく影響しますので、チームと一緒に細部に至るまでデータを確認し、最適化を進めていきます」
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「いい形で一日を終えることができましたし、セッションを通してかなり改善できました。FP1からFP2の序盤にかけてはあまり満足できませんでしたが、FP2で2セット目のタイヤでは感触がとてもよくなり、マシンとのつながりを感じられました。ここはコースが開けた場所にあり、風も強いのでラップをまとめるのは簡単ではなく、いまだ苦戦しています。風は突然吹いてくるので、1周は問題ないと感じても、次のラップでは風が強くなり、中速コーナーでのスピードの判断が難しいですが、みんな状況は同じだと思います。明日僕らがどの位置にいるかを明言するのは難しいですし、今夜みんながどんな対応をするのかも分かりませんが、ロングランの手ごたえは悪くありません。明日は非常に僅差の戦いになると予想しているので、簡単にはいかないはずです」
セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
「今日はトラフィックでいい走りができなかったので、タイムシート上は実際の実力よりも低い結果となってしまいました。僕はこの位置で終わりましたが、マックスはいいポジションで一日を終えています。僕らはセッション中にいくつか変更を行ったので、今夜は何が機能したのかを確認して、明日は混戦の中に入れるようにペースを向上させられればと思います。バクーとは大きく異なるコースですが、いい勢いは続いていますし、マシンの理解も進んでいるので、今日の内容からも多くのポジティブな要素を得られています」
ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日は上々の一日でしたが、風によってマシンのドライブが難しくなり、厳しい状況でもありました。両セッションでトップ10入りし、パフォーマンス面はいいと思いますが、過去2戦よりは難しくなっています。今日はマシンバランスの調整に取り組んだので、今夜すべてのデータを分析して、明日はもっと自信を持ってコースへ出られるようにセットアップを改善しなければなりません。ここではホームのファンの前でレースをするので、予選では再びQ3進出を狙います。グランドスタンドにたくさんのフランス国旗が見えるのは素晴らしい気分で、今週末は応援してくれる皆さんのためにもいい戦いをしたいです。日曜はみんなが喜んでくれる結果を出せればと思います」
角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
「今日はいい一日でした。ポールリカールでの走行経験があるので、ここフランスでのアプローチは、過去数戦よりも少し楽になりました。FP1ではスピンしてしまいましたが、今日の2セッションを通じて進歩を果たせたと思います。FP2ではセットアップについてやや苦戦しましたが、うまく適応できて、一日の終わりにはマシンの挙動に満足することができました。間違いなくマシンに対する自信を取り戻せていますし、バクーでの結果もその一助になっています。予選に向けて、やるべきことははまだ多いですし、非常に僅差となっているので、混戦になると思いますが、速さは確実にあると思います」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / F1フランスGP / スクーデリア・アルファタウリ