ホンダF1、1991年のアイルトン・セナ選手以来のイモラでの勝利 / F1エミリア・ロマーニャGP 決勝
ホンダF1にとって、2021年のF1世界選手権 第2戦 F1エミリア・ロマーニャGPでレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが挙げた今季初勝利は、ホンダとして79勝目、そして、イモラ・サーキットでは1991年のアイルトン・セナ選手以来の勝利となった。

2021年限りでF1から撤退するホンダF1は、今シーズンに向けて“新骨格”と称する完全に新しいF1エンジンを開発。王者メルセデスを倒してタイトルを獲得するためには、シーズン序盤から勝利を重ねて独走を許さないことが絶対条件となっている。

波乱の多い展開の中となったF1エミリア・ロマーニャGPでは、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが盤石のドライビングで第2戦目で待望の今季初勝利を挙げた。

「今日の表彰台でレッドブル・レーシング・ホンダという名前を聞いたときには、グッとくるものがありました」
ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史は「今シーズンは序盤戦が非常に大事だと思って臨んでいますが、この2戦目でフェルスタッペン選手が初勝利を挙げてくれたことを本当に嬉しく思っています」と語る。

「今日の表彰台でレッドブル・レーシング・ホンダという名前を聞いたときには、グッとくるものがありました」

「レース前に突然雨が降るという難しいコンディションの中で、フェルスタッペン選手の雨の中の走らせ方、うまさが光り、本当にいいレースをしてくれました。また、我々のマシンが十分に戦えることがよく分かったレースでもあるので、改めてここからも一戦一戦大事に戦わなくてはいけないと感じています」

「バーレーンの開幕戦ではハミルトン選手が優勝し、フェルスタッペン選手が2位でしたが、今日はその逆の結果になりました。この先も同じような戦いが続いていくのではないかと思っていますが、今日は改めて王者ハミルトン選手の速さが光ったレースでもあり、この先も楽なレースになるとは全く思っていません」

「我々にはあと21戦が残されているのみですが、ここからも一戦ずつしっかりと戦いきることが、最終的な結果につながると思っていますので、それを信じて全力でレースに挑んでいきます」

「ドライバー、チーム、そしてホンダのメンバーそれぞれが着実な仕事をしたことで得られた勝利です」
ホンダF1のテクニカルディレクターとして現場を統括する田辺豊治は「今日のエミリア・ロマーニャGPでレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手が、今シーズン初優勝を果たしました」とコメント。

「スタート前に降り出した雨の影響により、非常に難しい路面コンディションの中でアクシデントが多発し、赤旗中断などがあるトリッキーなレース展開でしたが、ドライバー、チーム、そしてホンダのメンバーそれぞれが着実な仕事をしたことで得られた勝利です」

「懸命な開発によって競争力のあるPUを送り込んでくれたHRD-SakuraとHRD-UKのメンバー、そして素晴らしい車体を開発してきたレッドブル・レーシングに感謝の言葉を贈ります」

「5番手スタートのスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は、序盤のウエットタイヤでの走行で一時は大きくポジションを落としましたが、粘り強い走りで巻き返しを見せ、7位入賞を獲得してくれました。レッドブル・レーシングのペレス選手、スクーデリア・アルファタウリの角田選手も、ともにいい走りを見せていましたが、残念なことに濡れた路面でスピンを喫し、完走を果たしたもののポイント圏外に終わりました」

「まだ2戦を終えたところですが、いい戦いができていることをうれしく思っています。ここからも長いシーズンが続きますが、一戦一戦を大事に全力で前進を続けていきます」

今回の勝利で、マックス・フェルスタッペンは、ドライバーズランキングで首位のルイス・ハミルトンに1ポイント差まで差を縮め、コンストラクターズ選手権でもレッドブル・ホンダは、メルセデスとの差を7ポイントと食らいついている。



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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イタリアGP / アイルトン・セナ