ホンダF1 「予選モード禁止の競争力への影響は走ってみるまで分からない」と田辺豊治TD / F1イタリアGP プレビュー
ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2020年のF1世界選手権 第8戦 F1イタリアGPへの展望を語った。

舞台となるモンツァ・サーキットは伝統ある、風光明媚な超高速サーキット。スピードが重要となるコースであるため、ホンダF1としてはパワーユニット(PU)の能力を最大限に引き出すことにフォーカスを置き、準備を進めている。

今週末はイタリアに拠点を置くアルファタウリのホームグランプリ。ホンダF1としてもいつも以上に気持ちがこもっており、好結果を残せるように取り組んでいく。

今年は熱心なファンが多く訪れる例年のイタリアGPとは異なる環境でレースを迎えることになるが、TVなどを通して応援してくれるファンの期待に応えられるような戦いをすべく、週末に臨む。

「高速サーキット3連戦、スパ・フランコルシャンでまず1つ目のレースを終え、次はスパと同様に伝統ある、イタリアのモンツァ・サーキットに向かいます」と田辺豊治はコメント。

「このサーキットの特徴は何と言ってもストレート主体の超高速レイアウトにあります。その特性に合わせてマシンは低ダウンフォース仕様となり、PUのパワーも重要になります」

「また、このレースから、PUの使用方法に新たな制約が加わります。予選とレースで同一のPUモードを使わなければならないこととなり、これまでのようにモードの変更による出力の変更は許されなくなります」

「今回の規制内容が公表されて以降、この2週間ほどは、実際のPUの制御方法、使い方に関して検討を進め、FIAに対しても色々と細かい部分について制約内容の確認を行ってきました。また、今回の変更に伴い、この先のレースに対してPUをどのように使っていくか、またアロケーションをどのようにするかなど、先々の検討も行いPUの使用計画の見通しを立てることなども進めました」

「今回の制約導入が各PUマニュファクチャラーの競争力へどのような影響を与えるかは実際に走ってみるまで分かりませんが、我々としてはPUの最適化を進めるという部分ではこれまでと変わりません。フリープラクティスを通して予選・レースに向けて調整を続けていきます」

「また、この2連戦は我々のパートナーチームであるスクーデリア・アルファタウリのホーム、イタリアで開催されます。特に今週末のイタリアGPは、ホンダにとってトロロッソ時代も含め彼らと一緒に戦う50戦目の節目のレースになります」

「アルファタウリとは、2018年のパートナーシップ締結以降、ゼロからプロジェクトを開始し、ここまで2度表彰台を獲得するなど、着実な前進を見せてきました。今のホンダがあるのは彼らのおかげと言っても過言ではありません。イタリアらしい熱い情熱と温かさで我々を迎え入れ、ここまでともに歩んできてくれたアルファタウリに対し、ここで改めて感謝の意を伝えたいと思います」

「今回はさまざまな意味で我々にとって大切なレースになります。2つのチームとともにいい結果を残せるよう、全力で週末に臨みます」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1イタリアGP