ホンダF1がマックス・フェルスタッペンのエンジンを1基目に戻した理由
ホンダF1は、F1スペインGPの決勝前にマックス・フェルスタッペンのF1エンジンを1基目に戻した。その理由をレッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが説明した。

ホンダF1は、シルバーストンで開催された第6戦 F1 70周年記念GPで2基目の新品エンジンを投入。そのエンジンでマックス・フェルスタッペンは今シーズン初勝利を挙げている。

そのエンジンは予選までに使用されたが、決勝前にFIAの許可を受けて変更されている。ホンダF1は予選中にデータの異常が出たため、念のために交換したと述べていたが、ヘルムート・マルコは交換を決断した理由について詳しく語った。

「予選中に電気的な問題が頻繁に発生していた。ワイヤリングハーネスまたはいくつかのセンサーに関係しているのではないかと思う。そのケースを確認するために古いエンジンを取り付けた。」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。

マックス・フェルスタッペンのマシンは、ICE(内燃エンジン)だけでなく、ターボチャージャー、MGU-H、MGU-Kも交換されている。各エレメントはすでに4戦を戦ったものであり、パフォーマンスを犠牲にする必要があった。

だが、例え新しいエンジンで戦っていたとしてもF1スペインGPで優勝と2位の差を埋めることはできなかったとヘルムート・マルコは考えている。

「我々には金曜日からメルセデスに対抗できるスピードはなかった。彼らは残りのグランプリ週末も同じように勝っていた。1周あたり0.2~0.3秒の差があった」とヘルムート・マルコは語った。

ホンダF1は、レッドブルとアルファタウリの4台にすでに2基目のパワーユニットを投入しており、アレクサンダー・アルボンに関しては同じように“調査したいこと”があるとの理由で3基目のターボチャージャーとMGU-Hを投入している。

ホンダのF1パワーユニットは、開幕戦でレッドブルの2台に電気系のトラブルが発生。第3戦ハンガリーGPではアルファタウリのピエール・ガスリーに問題が発生するなど、信頼性面のトラブルが頻繁に発生している。

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