ホンダF1:2019年 F1アメリカGP 予選レポート
F1アメリカGPの予選は、僅差の戦いとなり、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが、ポールポジションと0.067秒差で3番グリッドを獲得した。

レッドブル・レーシング、トロロッソ・ホンダともに全車がQ1を突破。Q2では、フェルスタッペン、アレクサンダー・アルボン、ピエール・ガスリーがトップ10入りしてQ3進出を果たす。

ダニール・クビアトは、わずかに及ばず11番手タイムをマークするが、このベストラップ記録時にターン19でトラックリミットを超えていたとの裁定が下り、タイムが取り消されたため、最終結果では13番手となった。

Q3に進出したマシンは、Q2でベストタイムを記録したタイヤが決勝でのスタートタイヤとなるため、アルボンとガスリーがソフト、フェルスタッペンはミディアムでレースをスタートする予定。一方のクビアトは、スタートタイヤを自由に選択できる。

Q3では1度目のアタックでフェルスタッペンが3番手タイムをマークし、次のアタックでポールポジション獲得を目指す。2度目のアタックではタイムを更新したものの、トップに0.067秒及ばずに3番グリッド。アルボンもいい走りを見せ、ポールから約0.5秒差の6番手となった。

安定した走りを見せてQ3へ進出したガスリーは、10番手から明日の決勝レースをスタートする。

田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
「今日の予選では、フェルスタッペン、アルボン、ガスリーの3選手がQ3に進出し、3番手、6番手、10番手と前向きな結果になりました。クビアト選手も13番手とポイントが獲得できるポジションにいます。予選結果を見ると各チームのパフォーマンス差が非常に僅差で、我々の両チームのマシンも速さを見せられています。このサーキットではレースでのオーバーテイクが可能ですので、明日は4台ともにポジションを上げてフィニッシュできるよう、準備を進めます」

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/3番手)
「ここまでいいレースウイークとなっていますし、このコースで競争力があるのは僕らにとってポジティブで、マシンがうまく機能していることを示しています。Q3はQ2とグリップが変わって、全員にとって難しいアタックになったと思います。でも、その中でトップと僅差の3番手というのはいい結果ですし、満足しています。この僅差でしたから、もちろんポールポジションは取りたかったですが、いいスタート位置ではありますし、レースで競争力を発揮できればと思っています。僕らは、例年のこのコースでの戦いよりも、上位に迫ってレースをスタートできます。マシンバランスはいいですし、エンジンパワーも向上しているので、僅差の戦いができています。明日はタイヤライフと戦略の影響が大きくなりますが、何が起きてもいいレースになるはずですし、僕自身も楽しみにしています」

アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ/6番手)
「今日の出来には満足しています。最後の僕のミスを除けば、予選でいい仕事ができたと思います。FP1はまずまずよかったのですが、FP2とFP3では苦戦していました。でも、予選でリズムをつかみ直し、Q3ではコースをはみ出てタイムが取り消されるまでは0.3秒もベストラップを更新できていました。ドライバーは、(グラベルなどの)障害物があってトラックリミットを超えられないようにできているサーキットの方が好きだと思います。Q3での最終アタックでは百分の数秒を削るために常にプッシュするものですし、今日の出来事はその中で起きたものです。僕は上位勢と同じペースではなかったかもしれませんが、1分32秒2の前後には行けたと思います。明日はソフトタイヤでのスタートになるので、スタートの蹴りだしでアドバンテージを得て、ターン1でオーバーテイクできるはずです。クラッシュなどの混乱に巻き込まれないようにして、バトルができればと願っています。僕らのレースペースはなかなかいいと思うので、明日の天候がどうなるのか見ていきたいです。もし今日よりも気温が上がれば、僕のタイヤはすぐに消耗してしまいますが、他のマシンも2ストップになるはずですから、何が起きるか注目です!」

ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ/10番手)
「今週末はマシンに強さを感じており、意のままにプッシュできるような感覚があるので、全セッションでトップ10入りできています。これで3戦連続のQ3進出となり、うれしいです。今日のパフォーマンスには満足していますし、チームとの仕事の進め方も気に入っています。明日はコンストラクターズランキングのためにも、きちんとポイント獲得を継続していきたいですね。金曜日の走行で僕らのレースペースはよかったのですが、マクラーレンも速いですし、ルノーも強そうに見えますから、中団の争いは非常に僅差になるはずです。ソフトタイヤでのスタートというのはメキシコ同様に理想的な状況ではありませんが、最初のスティントがうまくいけば、ポイントを稼げると思います」

ダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ/13番手)
「レースウイークを通じてマシンに苦しんでいましたが、Q2に進めて手応えを感じましたし、どこを改善すればいいのか分かってきました。Q2でのラップには満足していますし、タフなウイークから挽回を果たせたように感じます。この自信は、いいレースペースを見出すのに役立ちます。最後のラップでは、必要最小限のコースオフしかしていなかったので、タイムが取り消されたのは残念ですが、ルールはルールです。明日は13番手から全力を尽くしていきますし、力強いレースができると思います。今年はいつも日曜の決勝での感触がいいので、明日もマシンからいいレースペースを引き出したいです」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1アメリカGP