ホンダのF1エンジン、フェラーリとはいまだ50馬力以上の開き?
レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ホンダの最新版『スペック4』パワーユニットがフェラーリと比較してまだ50馬力以上の差があることを示唆した。

F1パワーユニット時代も6年目を迎え、各メーカーのパワーユニットのパフォーマンスは収束しているが、それでも数戦ごとにアップデートが加えられ、数十馬力単位のパワーアップが報じられている。

ルノーは、2019年からのF1パワーユニットがピーク時に1000馬力を超えていることを明言しており、フェラーリも公言はしていないものの、パワーサーキットでの実力から4桁台の馬力を発生しているのは間違いないとされている。

ホンダもこれまで全メーカーのなかで最多の3回のエンジンアップデートを投入しており、4台が『スペック4』を搭載。各アップグレードでパフォーマンスアップを果たしている。

それでも、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェラーリの2019年型パワーユニットの違法性を指摘しており、フェラーリが現在享受している優位性はかなり大きいと語る。

「我々は40kW(54馬力)について話している」とヘルムート・マルコは Auto Bild に語った。

「だが、それは1周に限ったことだ。特にスパとモンツァの予選での速度差は明らかに顕著だった」

マックス・フェルスタッペンもエンジン面ではまだフェラーリとメルセデスがベンチマークのままだと感じていると語る。

「彼らはいつもより多くのダウンフォースをつけて走行しているので言うのは難しい」とマックス・フェルスタッペンは語る。

「まだ彼らの方が前にいると思っている。現時点でフェラーリが何をやっているかはわからないけど、彼らはまだ前にいるように見える。それが純粋なエンジンパワーによるものだけかどうかはわからない」

「ドライバビリティは常に非常にポジティブだ。今はすべてのエンジンがかなり良いドライバビリティを備えていると思う。そこはほぼ同じだと思う」

ホンダのF1パワーユニットは昨年までにはなかった“予選モード”を備えているものの、それでも絶対的なパワーという点では50馬力以上の差があるようだ。フェラーリが1000馬力を超えていると仮定した場合、ヘルムート・マルコの発言からホンダのF1パワーユニットは940~950馬力を発生しているものと推測できる。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1