ホンダF1、『スペック4』エンジンで予選モードの改善に期待
ホンダF1は、最新の“スペック4”エンジンが予選におけるメルセデスとフェラーリにギャップを埋めることを期待しているが、ライバルたちもは“待ってはくれない”と語る。

ホンダの“スペック4”エンジンは、先週末のF1ベルギーGPでトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトのマシンでレースデビューを果たし、今週末はレッドブルの両方のドライバーが実戦で使用すると考えられている。

先週末のアレクサンダー・アルボンがグリッド降格ペナルティで後方からスタートしたように、F1イタリアGPではマックス・フェルスタッペンが新しいエンジンを搭載することで後方からのスタートとなる。だが、モンツァは“スペック4”がフェラーリやメルセデスの最新アップグレードと比較してどのようなパフォーマンスを発揮するかを判断する最初のチャンスとなる。

ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「新しいスペック4は適切に機能しました。データの結果は予想通りです」とコメント。

「現時点では、データを分析し、キャリブレーションを最適化して、モンツァでのパフォーマンスを可能な限り改善しようとしています」

ホンダの“スペック4”F1エンジンは、予選モードの改善を目的として改良が図られている。

予選でのギャップを今すぐ縮められることを期待しているかと質問された田辺豊治は「そう願っています。しかし、他のPUメーカーも最新の仕様を適用し始めています」

「以前のパフォーマンスとスパとの違いについては分析していません。我々の改善と比較した彼らの改善を解明していますが、彼らは私たちを待ってはくれません」

「ギャップを埋められることを望んでいますが、実際にスパの予選結果は、フェラーリとメルセデスとの間に大きなギャップが見られています。メルセデスが予選で問題があったかどうかはわかりません」

「ギャップを縮めたいと思っていますが、簡単なことではありません」

レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、スパでのホンダのデータは“有望”と説明し、“スペック4”が“期待通り”の進化を提供したと考えている。

しかし、現時点ではフェラーリがエンジン勢力図において新しいベンチマークとしての地位を確立しており、フェラーリの2台は紺週末に初めてアップグレード版のエンジンを使用する。

フェラーリのストレートスポードはSF90のロードラッグ哲学にも後押しされているが、クリスチャン・ホーナーは「信じられないほどの仕事をしている」と語る。

「彼らは素晴らしい仕事をしている。ストレートスピードは非常に印象的だ。土曜日は特にね。だから、我々全員が目指さなればならないベンチマークだ」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

「だが、その後ろのグループのメルセデス、ホンダ、そして、ルノーが収束しているのは確かだ。間違いなく、ようやく収束したように見える」

スパとモンツァは伝統的にレッドブルにとって弱点となってきたサーキットだが、クリスチャン・ホーナーは、ホンダの進歩によって今年の懸念がやや低いことと語る。

クリスチャン・ホーナーは、この2つの週末がグリッドペナルティによって必然的に“厳しい”ものなることを受け入れている

「モンツァで何が得られるか見てみまよう。だが、シンガポールとそ以降のレースで強くなることを期待している。年末までのエキサイティングな追い込みができるはずだ」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1