ホンダ:2019年 第2戦 F1バーレーンGP プレビュー
ホンダは、レッドブル・レーシングとスクデーリア・トロ・ロッソとともに2019年のF1世界選手権 第2戦 バーレーンGPに挑む。
開幕戦オーストラリアGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位入賞を果たしてホンダに11年ぶりの表彰台をもたらすとともに、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが10位入賞を果たす好スタートを切った。
2018年のバーレーンGPは、ホンダが2015年にF1へ復帰して以来の最高位フィニッシュとなったこともあり、トロロッソ・ホンダにとって忘れられないレースになった。予選6番手を獲得し、決勝では5番グリッドから臨んだピエール・ガスリーが、さらにポジションを上げて4位フィニッシュ。レースウイークを通じて懸命に取り組んできた成果が現れた。
夕方にスタートが切られるトワイライトレースとして行われ、ドラマティックな戦いが繰り広げられる。サーキットは砂漠の中に位置しており、コース上には砂が舞うためにグリップが弱くなるほか、パワーユニットも砂の粒子による影響を防がねばならず、当地特有のチャレンジが待ち受けている。
田辺豊治 (ホンダF1 F1テクニカルディレクター)
「2019年開幕戦オーストラリアGPでは、ホンダF1として11年ぶりに表彰台を獲得するというよい形でシーズンのスタートが切れました。一方で、予選・本戦を通して他車と我々のパフォーマンス差も見えました。開幕戦で得られたデータの解析を進め、この第2戦に備えると共に今後のシーズンに向けての準備も進めています。今回のレースが行われるバーレーン・インターナショナル・サーキットは、前戦アルバートパークがストップアンドゴー型のストリートサーキットだったのに比べて、長めのストレートが特徴なより一般的なレーストラックです。異なる特性のサーキットでの戦いから、自分たちのマシンパッケージに対する理解がさらに深まる週末になると思います。我々にとってバーレーンGPは、昨年トロロッソ・ホンダのガスリー選手と、F1復帰以降最高位となる4位を獲得した特別なレースです。オーストラリアで得たいい流れを継続し、今回もポジティブな結果とともに終わりたいと考えています」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「走行時間が昼から夜に変化するので、マシンバランスの面でも挑戦しがいのあるレースウイークになると思います。プラクティスと予選ではトラックコンディションが異なり、予選が始まるまで僕たちの実力の程度がはっきりとは分かりません。中盤のテクニカルなセクターがバーレーンのサーキットの魅力ですし、今年はうまく走れると思います。オーストラリアで表彰台を獲得してシーズンを開幕できたのはとてもうれしいですが、メルボルンは特殊なサーキットです。中国GPが終わるまで僕たちの実力の程度ははっきりとは分からないので、まだ安心はできません」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「バーレーンは僕の好きな大会の一つです。去年この場所で、F1での自分のベストリザルトである4位を獲得しました。その時の感動を思い出し、前向きな気持ちになります。レース結果だけでなく、6番手というベストの予選結果を獲得して、5番グリッドから決勝をスタートできたのもいい思い出です。そのようないい経験と思い出があるので、バーレーンは特に好きな大会です。メルボルンでのレースウイークが難しいものだっただけに、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのドライバーとして、思い出の場所に戻るのが楽しみです。バーレーンのサーキットが好きですし、マシンには競争力があるので、トラックを走るのが待ちきれません」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「オーストラリアでは、フリー走行で少ししくじってしまったものの、レースウイークにはおおむね満足しています。予選はいい走りができただけに、ポイント獲得に届かなかったのは残念でしたが、次戦のバーレーンに向けてポジティブな雰囲気で臨めるような手ごたえを得ることができました。多くのことを学びましたし、しっかりと準備ができています。先週は初めてのグランプリということもあり、インタビューやメディア対応などでかなり多忙になることが分かりましたし、こんなにたくさんファンと触れ合えるとは思っていませんでした。これがF2とは大きく異なる点ですね。マシンをドライブするという点ではそんなに変化はなく、ヘルメットを被れば、やるべきことは簡単です。コース上にいる間は集中して走るのみなので、セッション中は気が楽でした。バーレーンは、F2でのレース経験があるので、少なくともどんなコーナーがあるかは把握しています。昨年のF2レースでは、かなりいい走りができていました。楽しいコースとは言えませんが、走る分にはいいところです。ロングストレートが複数あるので、その分、各コーナーでの走りが重要です。その点は少しモンツァに似ていて、簡単にはリズムをつかめないサーキットです。レース用サーキットなので、(公道も使用する)メルボルンと比べると、路面のバンプが少なくなります。コースを分かっていて、メルボルンで経験も積めたので、今週末は少し楽に感じられればいいなと思っています。まだベテランドライバーのような気分にはなれないでしょうが、何が起きるか予想はつくので、物事はよりシンプルに進むはずです」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「先週のオーストラリアでは、いいシーズンのスタートが切れました。中団の混戦の中で戦えることが分かり、チームも大きな自信を得られたと思いますし、ポジティブな気持ちでバーレーンに向かえています。パッケージを進化させるとともに、マシンについての理解も深めていかなければなりません。僕もエンジニアとハードワークをして、マシンの持つ力を引き出さなければならないし、バーレーンでそれがどの程度なのかも見えると思います。オーストラリアでは、メカニック、エンジニアがそれぞれの役割を全うしていて、チーム全員の働き方に感銘を受けました。こうしたチームスピリットが見られてうれしいですし、次戦に向けても同じ姿勢で臨まなければなりません。これまで、バーレーンでは特にいい結果を残せていないのですが、コースは面白く、ドライブしていて楽しいです。アルバートパークとは大きく変わり、レース専用コースになるので、マシンの挙動を確認するのにとても適しています。したがって、僕らの実力の程度やマシンの競争力も見えやすいと思います。また、メルボルンより気温も高くなるので、タイヤのコンディションも一般的なものになるでしょう」
関連:2019年 F1バーレーンGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
カテゴリー: F1 / ホンダF1
開幕戦オーストラリアGPでは、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが3位入賞を果たしてホンダに11年ぶりの表彰台をもたらすとともに、トロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが10位入賞を果たす好スタートを切った。
2018年のバーレーンGPは、ホンダが2015年にF1へ復帰して以来の最高位フィニッシュとなったこともあり、トロロッソ・ホンダにとって忘れられないレースになった。予選6番手を獲得し、決勝では5番グリッドから臨んだピエール・ガスリーが、さらにポジションを上げて4位フィニッシュ。レースウイークを通じて懸命に取り組んできた成果が現れた。
夕方にスタートが切られるトワイライトレースとして行われ、ドラマティックな戦いが繰り広げられる。サーキットは砂漠の中に位置しており、コース上には砂が舞うためにグリップが弱くなるほか、パワーユニットも砂の粒子による影響を防がねばならず、当地特有のチャレンジが待ち受けている。
田辺豊治 (ホンダF1 F1テクニカルディレクター)
「2019年開幕戦オーストラリアGPでは、ホンダF1として11年ぶりに表彰台を獲得するというよい形でシーズンのスタートが切れました。一方で、予選・本戦を通して他車と我々のパフォーマンス差も見えました。開幕戦で得られたデータの解析を進め、この第2戦に備えると共に今後のシーズンに向けての準備も進めています。今回のレースが行われるバーレーン・インターナショナル・サーキットは、前戦アルバートパークがストップアンドゴー型のストリートサーキットだったのに比べて、長めのストレートが特徴なより一般的なレーストラックです。異なる特性のサーキットでの戦いから、自分たちのマシンパッケージに対する理解がさらに深まる週末になると思います。我々にとってバーレーンGPは、昨年トロロッソ・ホンダのガスリー選手と、F1復帰以降最高位となる4位を獲得した特別なレースです。オーストラリアで得たいい流れを継続し、今回もポジティブな結果とともに終わりたいと考えています」
マックス・フェルスタッペン (レッドブル・ホンダ)
「走行時間が昼から夜に変化するので、マシンバランスの面でも挑戦しがいのあるレースウイークになると思います。プラクティスと予選ではトラックコンディションが異なり、予選が始まるまで僕たちの実力の程度がはっきりとは分かりません。中盤のテクニカルなセクターがバーレーンのサーキットの魅力ですし、今年はうまく走れると思います。オーストラリアで表彰台を獲得してシーズンを開幕できたのはとてもうれしいですが、メルボルンは特殊なサーキットです。中国GPが終わるまで僕たちの実力の程度ははっきりとは分からないので、まだ安心はできません」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「バーレーンは僕の好きな大会の一つです。去年この場所で、F1での自分のベストリザルトである4位を獲得しました。その時の感動を思い出し、前向きな気持ちになります。レース結果だけでなく、6番手というベストの予選結果を獲得して、5番グリッドから決勝をスタートできたのもいい思い出です。そのようないい経験と思い出があるので、バーレーンは特に好きな大会です。メルボルンでのレースウイークが難しいものだっただけに、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのドライバーとして、思い出の場所に戻るのが楽しみです。バーレーンのサーキットが好きですし、マシンには競争力があるので、トラックを走るのが待ちきれません」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「オーストラリアでは、フリー走行で少ししくじってしまったものの、レースウイークにはおおむね満足しています。予選はいい走りができただけに、ポイント獲得に届かなかったのは残念でしたが、次戦のバーレーンに向けてポジティブな雰囲気で臨めるような手ごたえを得ることができました。多くのことを学びましたし、しっかりと準備ができています。先週は初めてのグランプリということもあり、インタビューやメディア対応などでかなり多忙になることが分かりましたし、こんなにたくさんファンと触れ合えるとは思っていませんでした。これがF2とは大きく異なる点ですね。マシンをドライブするという点ではそんなに変化はなく、ヘルメットを被れば、やるべきことは簡単です。コース上にいる間は集中して走るのみなので、セッション中は気が楽でした。バーレーンは、F2でのレース経験があるので、少なくともどんなコーナーがあるかは把握しています。昨年のF2レースでは、かなりいい走りができていました。楽しいコースとは言えませんが、走る分にはいいところです。ロングストレートが複数あるので、その分、各コーナーでの走りが重要です。その点は少しモンツァに似ていて、簡単にはリズムをつかめないサーキットです。レース用サーキットなので、(公道も使用する)メルボルンと比べると、路面のバンプが少なくなります。コースを分かっていて、メルボルンで経験も積めたので、今週末は少し楽に感じられればいいなと思っています。まだベテランドライバーのような気分にはなれないでしょうが、何が起きるか予想はつくので、物事はよりシンプルに進むはずです」
ダニール・クビアト (トロロッソ・ホンダ)
「先週のオーストラリアでは、いいシーズンのスタートが切れました。中団の混戦の中で戦えることが分かり、チームも大きな自信を得られたと思いますし、ポジティブな気持ちでバーレーンに向かえています。パッケージを進化させるとともに、マシンについての理解も深めていかなければなりません。僕もエンジニアとハードワークをして、マシンの持つ力を引き出さなければならないし、バーレーンでそれがどの程度なのかも見えると思います。オーストラリアでは、メカニック、エンジニアがそれぞれの役割を全うしていて、チーム全員の働き方に感銘を受けました。こうしたチームスピリットが見られてうれしいですし、次戦に向けても同じ姿勢で臨まなければなりません。これまで、バーレーンでは特にいい結果を残せていないのですが、コースは面白く、ドライブしていて楽しいです。アルバートパークとは大きく変わり、レース専用コースになるので、マシンの挙動を確認するのにとても適しています。したがって、僕らの実力の程度やマシンの競争力も見えやすいと思います。また、メルボルンより気温も高くなるので、タイヤのコンディションも一般的なものになるでしょう」
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カテゴリー: F1 / ホンダF1