ホンダ F1バルセロナテスト2 - 1日目レポート
ホンダは、2019年のF1世界選手権に向けた最後の公式テストとなる4日間にわたるプレシーズンテストをスタートさせた。
2月26日(火)、第2回バルセロナテストが、カタルニア・サーキットで始まった。本日から4日間のテストが、オーストラリア・メルボルンでの開幕戦に向けた最終調整の場となる。
ホンダにとっても、2年目のタッグとなるスクーデリア・トロ・ロッソと新パートナーのレッドブル・レーシングという2チーム体制での運用に慣れ、準備を進める最後の機会。4人のドライバーのうち、唯一ホンダのパワーッユニット(PU)でのレース経験があるピエール・ガスリーはいくらか慣れている部分もあるが、それを差し引いても今日まではすべてが順調に進んでいる。バルセロナに集った10チームのマシンは、発表時からさらなる進化を見せており、現代のF1が非常に高いレベルで技術開発が行われていることを物語っている。
初日は、トロロッソのアレクサンダー・アルボンが103周、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーが136周を走行。チームによっては2人のドライバーが同じ日に走行しているが、両チームともに1日ごとに担当ドライバーを決めてテストに臨んでいる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「先週のテスト1を終え、今日から再びテスト2が始まりました。開幕戦に向けて走行できるのは今日も含めて残り4日間しかありませんので、両チームが予定しているプログラムを完了させるためにも、可能な限りの走り込みを行い、準備を進める必要があります。
今日は、ロングランやショートランを交えながら両チーム合計で239周近くを走行できましたし、PUとしても大きな問題はなく、多くのデータを蓄積できて、順調な一日となりました。ドライバーやエンジニア、メカニックにとっては、走れば走った分だけ、マシンやオペレーションへの理解を深められる時期だと思いますし、明日以降もスムーズなセッションを続けられればと思っています」
ギヨーム・ロケリン (レッドブル・レーシング レースエンジニアリング責任者)
「先週の第1回バルセロナテストは、いいスタートを切ることができました。今日は第2回テストの初日でしたが、まず走行プランをショートラン重視の方向に少し変更し、その結果多くのテスト項目をこなすことができました。これによって走行間にガレージで作業する時間も多かったのですが、スムーズに進み、手順の確認も含め、多くのチェック項目を確認することができました。ピエールの午後の走行によって車体のパフォーマンスも少し見ることができ、このテストウィークのいいスタートとなりました。明日はレースに向けた準備をさらに進めていきたいと思います」
ジョディ・エギントン (スクーデリア・トロ・ロッソ テクニカルディレクター)
「今日はアレックスが走行を担当し、ロングランを含むさまざまなテストメニューをこなしました。路面温度が徐々に上がる中、通常のプログラム通りエアロレイクをつけての走行など空力テストから一日をスタートしました。この午前のテストで有益なデータを得ることはできたのですが、いくつかの小さな問題により、やや時間を消費してしまったために、予定していたテスト項目をすべて完了できなかったのは残念です。しかし、メカニック達のすばらしい作業のおかげで、影響を最小限にすることができました。午後のセッションはまずC2タイヤに重点を置いてテストをし、一日で最も気温が高いときのタイヤの状況を知ることができました。セッション終盤では、今朝できなかった残りのテスト項目をこなすことができました。PU側では、ホンダがテスト1の続きを行いましたが、シャシー側のプログラムへの影響は最小限に抑えてくれました。これは彼らがオフシーズンの間に努力をした成果の一つです。多くの走行距離を稼ぎ、マシンの操作に慣れるための貴重な経験をすることができたので、アレックスにとって有益な一日となったのではないでしょうか。そして、チームにとっても2019年度のマシンについて学習を進める助けにもなりました。明日にかけてデータ解析を行い、残りのテスト2をよりよいものにし、メルボルンに向けて着実に準備をしていきたいと思います」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「今日は一日で多くのことをこなしましたが、重視したのはマシンの挙動を理解することでした。チームにとってはたくさんの空力テストとアイテムの評価を行うことができ、僕もマシンをさらに快適に乗りこなすことができるようになりました。周回ごとによくはなったものの、まだたくさんの課題が残っていると思います。ペースは悪くはないと思いますが、さらに自分たちのことに集中し、各日に用意したプログラムを着実にこなさなければいけないと思います。多くの走行距離も稼ぐことができ、計画通りに遂行できているので、今のところはポジティブなテストにできているのではないでしょうか。ポテンシャルは確実に感じているので、できることに全力を注ぎ、引き続きチーム一丸となって努力していきたいと思います」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「今日は悪くなかったと思います。朝に問題が見つかり、出だしは少し遅れてしまいましたが、すぐに挽回し、多くの周回を走ることができました。午後のセッションでは大きく前進することができました。マシンについて多くのことを学び、ロングランでの挙動も把握できたので、明日は今日得た成果を活かせればと思います。僕自身まだマシンに慣れている途中で、勉強しなくてはいけないこともいくつかあるのですが、チューニングして合わせ込んでいけると思います。高速時のマシンコントロールやレース中の『いつプッシュできるか、できないか』の見極めも、これからもっと走ればつかめてくると思います。マシンにとってなにがベストか、そしてあと数週間でやってくる僕の初レースに向けて着実に準備ができたセッションになりました」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / トロロッソ
2月26日(火)、第2回バルセロナテストが、カタルニア・サーキットで始まった。本日から4日間のテストが、オーストラリア・メルボルンでの開幕戦に向けた最終調整の場となる。
ホンダにとっても、2年目のタッグとなるスクーデリア・トロ・ロッソと新パートナーのレッドブル・レーシングという2チーム体制での運用に慣れ、準備を進める最後の機会。4人のドライバーのうち、唯一ホンダのパワーッユニット(PU)でのレース経験があるピエール・ガスリーはいくらか慣れている部分もあるが、それを差し引いても今日まではすべてが順調に進んでいる。バルセロナに集った10チームのマシンは、発表時からさらなる進化を見せており、現代のF1が非常に高いレベルで技術開発が行われていることを物語っている。
初日は、トロロッソのアレクサンダー・アルボンが103周、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーが136周を走行。チームによっては2人のドライバーが同じ日に走行しているが、両チームともに1日ごとに担当ドライバーを決めてテストに臨んでいる。
田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
「先週のテスト1を終え、今日から再びテスト2が始まりました。開幕戦に向けて走行できるのは今日も含めて残り4日間しかありませんので、両チームが予定しているプログラムを完了させるためにも、可能な限りの走り込みを行い、準備を進める必要があります。
今日は、ロングランやショートランを交えながら両チーム合計で239周近くを走行できましたし、PUとしても大きな問題はなく、多くのデータを蓄積できて、順調な一日となりました。ドライバーやエンジニア、メカニックにとっては、走れば走った分だけ、マシンやオペレーションへの理解を深められる時期だと思いますし、明日以降もスムーズなセッションを続けられればと思っています」
ギヨーム・ロケリン (レッドブル・レーシング レースエンジニアリング責任者)
「先週の第1回バルセロナテストは、いいスタートを切ることができました。今日は第2回テストの初日でしたが、まず走行プランをショートラン重視の方向に少し変更し、その結果多くのテスト項目をこなすことができました。これによって走行間にガレージで作業する時間も多かったのですが、スムーズに進み、手順の確認も含め、多くのチェック項目を確認することができました。ピエールの午後の走行によって車体のパフォーマンスも少し見ることができ、このテストウィークのいいスタートとなりました。明日はレースに向けた準備をさらに進めていきたいと思います」
ジョディ・エギントン (スクーデリア・トロ・ロッソ テクニカルディレクター)
「今日はアレックスが走行を担当し、ロングランを含むさまざまなテストメニューをこなしました。路面温度が徐々に上がる中、通常のプログラム通りエアロレイクをつけての走行など空力テストから一日をスタートしました。この午前のテストで有益なデータを得ることはできたのですが、いくつかの小さな問題により、やや時間を消費してしまったために、予定していたテスト項目をすべて完了できなかったのは残念です。しかし、メカニック達のすばらしい作業のおかげで、影響を最小限にすることができました。午後のセッションはまずC2タイヤに重点を置いてテストをし、一日で最も気温が高いときのタイヤの状況を知ることができました。セッション終盤では、今朝できなかった残りのテスト項目をこなすことができました。PU側では、ホンダがテスト1の続きを行いましたが、シャシー側のプログラムへの影響は最小限に抑えてくれました。これは彼らがオフシーズンの間に努力をした成果の一つです。多くの走行距離を稼ぎ、マシンの操作に慣れるための貴重な経験をすることができたので、アレックスにとって有益な一日となったのではないでしょうか。そして、チームにとっても2019年度のマシンについて学習を進める助けにもなりました。明日にかけてデータ解析を行い、残りのテスト2をよりよいものにし、メルボルンに向けて着実に準備をしていきたいと思います」
ピエール・ガスリー (レッドブル・ホンダ)
「今日は一日で多くのことをこなしましたが、重視したのはマシンの挙動を理解することでした。チームにとってはたくさんの空力テストとアイテムの評価を行うことができ、僕もマシンをさらに快適に乗りこなすことができるようになりました。周回ごとによくはなったものの、まだたくさんの課題が残っていると思います。ペースは悪くはないと思いますが、さらに自分たちのことに集中し、各日に用意したプログラムを着実にこなさなければいけないと思います。多くの走行距離も稼ぐことができ、計画通りに遂行できているので、今のところはポジティブなテストにできているのではないでしょうか。ポテンシャルは確実に感じているので、できることに全力を注ぎ、引き続きチーム一丸となって努力していきたいと思います」
アレクサンダー・アルボン (トロロッソ・ホンダ)
「今日は悪くなかったと思います。朝に問題が見つかり、出だしは少し遅れてしまいましたが、すぐに挽回し、多くの周回を走ることができました。午後のセッションでは大きく前進することができました。マシンについて多くのことを学び、ロングランでの挙動も把握できたので、明日は今日得た成果を活かせればと思います。僕自身まだマシンに慣れている途中で、勉強しなくてはいけないこともいくつかあるのですが、チューニングして合わせ込んでいけると思います。高速時のマシンコントロールやレース中の『いつプッシュできるか、できないか』の見極めも、これからもっと走ればつかめてくると思います。マシンにとってなにがベストか、そしてあと数週間でやってくる僕の初レースに向けて着実に準備ができたセッションになりました」
カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング / トロロッソ