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ホンダF1は、今週開催されるバルセロナテストで新しいスペックのF1パワーユニットをテストする。

今年、ホンダはトロロッソと新たにパートナーシップを開始。基本的に今季型のF1パワーユニット『Honda RA618H』は信頼性を重視した昨年モデルの改良版となっている。

ホンダF1は、6月のカナダGPもしくはフランスGPのどちらかで40馬力のパワーアップを実現するアップグレードを投入すると報じられている。

今年からホンダF1は組織を変更。現場のトップとして田辺豊治がF1テクニカルディレクターで務める一方で、日本のHRD Sakuraではホンダの第2期F1活動を支えた浅木泰昭が新たに研究開発を統括している。

ホンダF1でパフォーマンスエンジニアを務める湊谷圭祐は、今週のF1バルセロナテストで新スペックのF1パワーユニットのテストを実施することを明らかにした。

「そこまで遠くない先に新しいスペックを導入する予定です。それに関連していくつかの新しい項目を2日間のインシーズンテストで試します。トロロッソも多くのテスト項目を予定しているはずなので、どちらの優先度が高いかは、話し合う必要があるでしょうね」

「新しいスペックを導入する場合には、当然、通常よりも多くの時間が必要です。現時点では、夏に新たなスペックを投入する予定で、それに向けた準備は開幕戦が終わった直後から始めています。だいたい、2~3カ月かけて準備しているのですが、多くの時間が必要なんです」

トロロッソ・ホンダは、バルセロナテストにレギュラードライバーのピエール・ガスリーとF2ドライバーのショーン・ゲラエルを起用する。新スペックの導入に向けて、サーキットに合わせた準備を行う際には、ドライバーからのフィードバックが重要となってくる。

「こうした場合、コースに関しての知識が力を発揮します」と湊谷圭祐は語る。

「これまでにテストで何度もカタロニア・サーキットを走行した経験を持つドライバーたちは、ここでラップタイムを記録するためにはなにが必要なのかを理解しています。しかし、いくら経験があるとはいえ、レースとテストは全くの別物です」

「こうしたフィードバックは、エンジニアにとって非常に助かるものです。我々にはGPSデータがあるので、マシンの速度推移がほかのライバルと比べてどのように異なるかを、見ることはできます。しかし、それでもドライバーからのフィードバックは、ほかのライバルとの違いを知るためには欠かせません」

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / トロロッソ