F1 本田技研工業 レッドブル・レーシング ホンダF1 レッドブル アゼルバイジャンGP
ホンダF1は、2019年のF1エンジン供給契約についてレッドブル・レーシングと正式に交渉を開始した。

2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1に復帰したホンダだが、それ以降の3シーズンは信頼性とパフォーマンス不足が露呈し、昨シーズン限りでマクラーレンから契約を打ち切られることになった。

今年からホンダは、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソと新たなパートナーシップを開始。

トロロッソ・ホンダはF1バーレーンGPでは4位入賞を果たすなど、信頼性・パフォーマンスともに“戦える”エンジンであることを証明しつつある。

一方、レッドブル・レーシングはルノーとの現行のエンジン契約が今シーズン末で期限を迎える。過去にF1でダブルタイトルを4連覇したレッドブルとルノーだが、2014年にV6ターボ“パワーユニット”が導入されて以降、ルノーのエンジンは競争力を発揮できておらず、両者の関係は冷え切ったものとなっている。

レッドブル・レーシングは、2019年にホンダのF1パワーユニットが選択肢であることを公にしており、姉妹チームであるトロロッソのパフォーマンスを詳細に分析している。

そして、F1アゼルバイジャンGPが開催された週末の28日(土)、バクーのパドックでレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコと本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史が2019年以降のエンジン契約について正式に交渉を開始。ホンダ側が表だってエンジン交渉の事実を認めたのは今回が初めてとなる。

山本雅史は「全く初めての会談でしたので、お互いがどのようなことを期待しているのか、両社の条件などについて話し合いました。話し合ったのは今回が初めてです」とF1公式サイトにコメント。

「そうですね、ポジティブな話し合いができました。どちらも満足できたと思います。我々の間には良い関係があります。ですが、正式に話し合いの場をもったのは本当に初めてでした。将来の可能性についての出発点です」

F1の競技規則では、F1のパワーユニット製造者は来シーズンにどのチームにパワーユニットを供給するかについて5月15日以前までにFIA(国際自動車連盟)に通知する必要があると記されている。
“公認されたパワーユニットの各パワーユニット製造者はそのパワーユニットを供給する前のシーズンの5月15日以前に(または、すべてのパワーユニット製造者とFIAの間で書面で合意された他の日)、所与の選手権シーズンに向けて供給契約が締結されているチームのリスト(ある場合は指定の「ワークス/ファクトリー」チームを明確に特定する)を添えてFIAに提供しなければならない”
山本雅史も「我々には5月15日にFIAに文書を提出する義務があります」と語る。

「今、我々が議論を開始しているのはそれがありますし、ホンダとレッドブルとの間でスムーズに進めていかなければなりません」

「レッドブルにフィードバックして次の段階に進む前に残された時間を田技研工業の取締役と議論するために使いたいと思っています」

「我々がF1に復帰することを決定した際、1つのチームにだけ固辞するのではなく、複数のチームと一緒に仕事をするという計画を立てていました。取締役会のメンバーは議論を認識していますし、レッドブルの組織との関係には大きな敬意を表しています」

現在、F1とFIAは2021年からエンジン形式の変更することについて議論しており、山本雅史はレッドブル・レーシングと契約を結ぶ場合は2019年と2020年の2年契約になるだろうと付け加えた。ホンダとトロロッソとの契約も2020年までとなっている。

競技規則で定められた文書提出期限である5月15日(火)は、次戦F1スペインGPの2日後にあたる。そのため、F1スペインGPの週末にホンダとレッドブル側から何らかの発表がなされる可能性がある。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / レッドブル・レーシング