ホンダF1 ベルギーグランプリ マクラーレン
ホンダは、F1ベルギーGPに2台揃ってアップグレード版エンジンを投入。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンが“スペック3.6”、フェルナンド・アロンソが“スペック3.5”と呼ばれるパワーユニットを走らせる。

ホンダは、F1アゼルバイジャンGPで“スペック3”パワーユニットを導入。その後もパフォーマンス改善のための開発は続けられており、同じスペック3でも改良版が存在する。

ホンダは、F1ベルギーGPで2台にスペック3の改良版を持ち込んでおり、このアップデートでホンダは多少のパワー向上を期待している。

フェルナンド・アロンソに関しては、すでに前回のパワーユニット交換でアップグレードを投入しているため、“スペック3.5”にアップデートする際に完全に新しいコンポーネントを入れることなく新パーツが導入でき、グリッドペナルティは科されないという。

だが、ストフェル・バンドーンに関しては、エンジンが交換のタイミングを迎えており、マクラーレン・ホンダはこの機会にパワーユニットの6つのエレメントをすべて交換することに決定。これにより、ストフェルン・バンドーンは信頼性を強化する細かいアップデートも追加された“スペック3.6”のコンポーネントを使用できるが、35グリッド降格のペナルティを科される。

ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「今週末、フェルナンドとストフェルは二人ともアップグレードされたパワーユニットを走らせることになります」とコメント。

「残念ながら、ストフェルはホームグランプリでグリッドペナルティを受けることになってしまいますが、我々としては、アップデートの準備ができ次第導入することが重要だと思っています」

「これだけ早くこの次のステップを導入できたのはポジティブなことですし、残りのシーズンでもアップデートの導入を続けていきます」

今年、完全に新しいコンセプトのパワーユニットを導入したホンダは、パフォーマンスと信頼性に苦しんできたが、F1ハンガリーGPで今シーズン初めて2台揃って入賞を果たしており、コンストラクターズ選手権で最下位を脱している。

夏休み前、ホンダはシーズン終了までに数回のアップデートを計画していると語っており、“スペック4”と呼ばれる新たなアップデートがシーズン後半のどこかのタイミングで投入されるとみられている。

また、ホンダは、今年のパワーユニットが2018年のベースになると述べており、2018年も現在のコンセプトを発展させていくとしている。

ストフェル・バンドーンは、今回のエレメント交換でICE(内燃エンジン)とMGU-Kが5基目、MGU-Hとターボチャージャーが8基目、エネルギーストアとコントロールエレクトロニクスが6基目となる。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1 / F1ベルギーGP