ホンダ F1
ホンダは、2017年F1シーズンのパフォーマンス不足と信頼性問題に関わらず、F1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介を更迭する予定はないようだ。

F1カナダGPの週末、マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンはホンダを強く批判。マクラーレンとホンダのパートナーシップにとって厳しい週末となった。

決勝では、ポイント圏内10番手を走行していたフェルナンド・アロンソのエンジンが残り3周で故障。今シーズン初ポイントの望みが潰えた。

レース後、マクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)は「確実に今の状態では不十分だ」とホンダへの不満を露わにしている。

以前BARホンダでF1での仕事を経験した長谷川祐介は、ホンダの復帰後2シーズン目となる2016年シーズン前に新井康久からF1プロジェクト総責任者の座を引き継いた。

2016年、ホンダはパフォーマンスと信頼性で2015年と比較して改善を示したが、その改善の多くは退任前に新井康久が費やしてきた土台があってのものだと考えられている。

そして、今年は復帰初年度の2015年をも下回るほどの惨状となっている。

それは長谷川祐介の進退についての議論に至ったが、情報源によるとホンダは長谷川祐介を現在のポジションか下ろすことは考えていないと伝えられている。

自身の進退について質問された長谷川祐介は「自分で将来を決めることはありません。私のポジションを変えたい人がいるなら、私はそれに従います」と Autosport にコメント。

「ホンダとしての見解では、誰も私のポジションを変えることは考えてません」

「仕事をして、前進させることが焦点です。ここにいる限り、私はベストを尽くすつもりです」

ホンダの現状について長谷川祐介は「我々は現在のパフォーマンスには満足していません」とコメント。

「非常に懸命に頑張っていますが、結果には我々は満足していません。とてもフラストレーションを抱えてますし、失望しています」

「このプログラムをもっとうまく率いることができる人もいるかもしれません。そういった人がここにいるならば、私はあまり幸せではないですし、そうですね、ポジションを変えなければなりません」

F1カナダGPの週末、F1の競技責任者を務めるロス・ブラウンは、F1はホンダを評価しており、「将来、改善するための彼らの努力をサポートするために何かできるのであれば、我々はそれをしていく」と BBC に述べていた。

そのコメントの後、長谷川祐介はロス・ブラウンと話をしている。

「彼は要請があれば、喜んでホンダをサポートすると言ってくれました。我々は彼にサポートを求めなければなりません。そのようなオファーに心から感謝しています」と長谷川祐介はコメント。

「我々は彼との会話を継続していきます。彼は我々をサポートしてくれると確信しています」

ロス・ブラウンは、ホンダにF1に残って欲しいと言っていたかと質問された長谷川祐介は「彼はそのことについてはコメントしていませんでした。ですが、当然、彼はホンダに残って欲しいと考えていると感じています。彼が我々にサポートをオファ-してくれたのはそれが理由だと思っています」と述べた。

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カテゴリー: F1 / ホンダF1