ルイス・ハミルトン フェラーリF1ドライバーの“最長未表彰台記録”更新
ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、F1アメリカGP決勝で4位に終わり、フェラーリ加入後の連続未表彰台記録を更新することになった。一方で、キャリア通算5000ポイント突破という史上初の快挙も達成した。

今季19戦目となるオースティンでは、ハミルトンはチームメイトのシャルル・ルクレールの後方4位でチェッカー。フェラーリ移籍後、今季はイモラ、オーストリア、シルバーストンでも4位に入っており、あと一歩で表彰台を逃す展開が続いている。

この結果、ハミルトンはディディエ・ピローニ(1982年サンマリノGPまで19戦)を抜き、フェラーリF1で「最も多くのレースを戦っても表彰台未経験」という新記録を樹立することになった。メキシコシティGPが20戦目の挑戦となる。

史上初の5000ポイント突破
苦戦続きのフェラーリ初年度ではあるが、ハミルトンはオースティンで別の歴史を刻んだ。通算獲得ポイントが5004.5に到達し、F1史上初めて「5000ポイントの壁」を突破したドライバーとなった。

この「0.5ポイント」は、2021年ベルギーGPが悪天候で中止となった際に、3位入賞分の15ポイントが半分(7.5)として付与されたものだ。

ポイント制度の違いを考慮した歴代ランキング
現代F1ではスプリント導入やポイント配分の拡大により、総得点が増加傾向にあるため、単純比較は難しい。例えばミハエル・シューマッハが現行システムで計算された場合、獲得ポイントは3880となり、ハミルトンに次ぐ2位となる。

実際の累計ポイントでは、シューマッハは1566で歴代10位に位置している。

歴代ドライバー通算ポイント(2025年アメリカGP終了時点)

歴代ドライバーの通算ポイントランキング(2025年アメリカGP終了時点)は次のとおり。首位はルイス・ハミルトンが5004.50ポイントで、史上初の5000点台に到達した。

1位 ルイス・ハミルトン 5004.50
2位 マックス・フェルスタッペン 3229.50
3位 セバスチャン・ベッテル 3098
4位 フェルナンド・アロンソ 2374
5位 キミ・ライコネン 1873
6位 バルテリ・ボッタス 1797
7位 セルジオ・ペレス 1638
8位 シャルル・ルクレール 1622
9位 ニコ・ロズベルグ 1594.50
10位 ミハエル・シューマッハ 1566

フェラーリ初年度の“前半の壁”を越えられるか
ハミルトンのフェラーリ移籍後のパフォーマンスは安定しており、決勝では確実に上位争いに絡んでいる。だが、表彰台に届かない“あと一歩”が続いており、マシンのレースペースやピット戦略の改善が鍵を握る。

一方で、5000ポイント突破という金字塔は、彼がいかに長期間にわたってトップレベルを維持してきたかを物語っている。メキシコシティでフェラーリ初表彰台を手にできるか、20戦目の挑戦に注目が集まる。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン