ルイス・ハミルトン 愛犬ロスコーの死を報告 安楽死と人生で最も辛い決断
7度のF1チャンピオンであるルイス・ハミルトンは、最愛のブルドッグ「ロスコー」が亡くなったことを明らかにした。飼い主であるハミルトンは、水曜日に容体が急変して獣医クリニックに駆け込んで以来、数日間にわたりロスコーのベッドサイドに付き添っていた。

しかし金曜日には事態が悪化し、ロスコーが昏睡状態に陥ったことを明かしていた。ハミルトンはSNSで「どうかロスコーのことを思ってください。彼は再び肺炎にかかり、呼吸が苦しそうです」と投稿し、厳しい状況を共有していた。

ロスコーは検査のため鎮静された際に心臓が一度止まり、蘇生に成功したものの昏睡に陥っていた。ハミルトンは「彼の心拍を戻すことができたが、今は昏睡状態だ。明日、目を覚まさせることを試みる。僕は彼のそばにいる。祈りとサポートを本当にありがとう」と訴えていた。

しかし、ハミルトンはその後、ロスコーが亡くなったことを公表した。年齢はおよそ13歳とされる。彼はXに「昨夜、親友を失った。これまでにロスコーに注いでくれた愛に感謝する。ロスコーは永遠に」と綴った。

Instagramでは、苦渋の末に安楽死という選択を決断したことを明かした。

「生命維持装置で4日間、持てる限りの力で闘った末に、僕は人生で最も辛い決断を下さなければならず、ロスコーに別れを告げた。彼は最後の瞬間まで戦い続けた」

「僕はそんな美しい魂、天使であり真の友と人生を共にできたことに、とても感謝しているし光栄に思っている。ロスコーを僕の人生に迎え入れたことは、これまでで最も素晴らしい決断だったし、僕たちが共に作り上げた思い出を永遠に大切にする」

「ココを失ったことはあったけれど、犬を安楽死させるという経験を僕はこれまでしたことがなかった。母や多くの親しい友人が経験していることは知っているけれど。それは最も痛ましい経験のひとつであり、愛するペットを失ったすべての人たちと深い繋がりを感じている。とても辛いことではあったけれど、彼と過ごしたことは人生で最も美しい部分のひとつだった――深く愛し、そして深く愛されることができたから」

「これまでロスコーにたくさんの愛とサポートを示してくれた皆さん、本当にありがとう。それを目にし、感じられたことはとても特別なことだった」

「彼は9月28日、日曜日の夜、僕の腕の中で息を引き取った」



ハミルトンがロスコーを迎え入れたのは2013年。以来、シルバーストンをはじめヨーロッパ各地のF1レースに同行し、ハミルトンが7度目のタイトルを獲得したイスタンブールにも共に訪れていた。最後の公の場への登場は今年7月のイギリスGPで、フェラーリのドライバーとして初めてファンイベントのステージに立ったハミルトンとともに姿を見せていた。

5月には「ロスコーをイタリアGPに連れて行きたい」と希望していたが、モンツァのパドックではその姿は見られなかった。今年初めにも肺炎を克服していただけに、多くのファンはその回復を願っていた。

世界的に有名なハミルトンと共に過ごしたロスコーは独自の人気も獲得し、Instagramのフォロワー数は130万人を超えていた。訃報が伝えられると、世界中のファンから悲しみと追悼の声が寄せられている。

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ