ルイス・ハミルトン F1オランダGP「突然のクラッシュは本当に痛い」

ハミルトンはザントフォールト・サーキットでの週末を通して堅実なペースを示し、チームメイトのシャルル・ルクレールとの差を縮めたことで、ポイントを獲得できる好機を迎えていた。
72周のレースを7番グリッドからスタートしたハミルトンは、序盤でその位置を守り、6番手につけるジョージ・ラッセル(メルセデス)にプレッシャーをかけ続けた。
しかし23周目、ターン3で後輪のグリップを失い、バンクを駆け上がった先でフェラーリSF-25をバリアに叩きつけるかたちでレースは突然終わりを迎えた。
2025年初のDNF
自信を深めていたにもかかわらず、ハミルトンは2戦連続でポイントを取り損ねる結果となった。ベテランドライバーは避けられたはずのクラッシュに意気消沈し、レース中にメディアへ事故の詳細を説明した。
「いや、あの時点では必ずしもアンダーカットをしたかったわけじゃなかった。どこかの時点で彼らをアンダーカットしなきゃいけないだろうって言ってただけなんだ。僕はロングスティントに行きたかったし、タイヤのフィーリングもまだ良かった。だからあれは完全な驚きだった。バンクでリアを失って、それで終わりだった」とハミルトンは語った。

それでも40歳のハミルトンは、ここ数か月で自分とフェラーリが積み重ねてきた進歩を強調した。
「それ以外は本当に堅実な週末で、たくさんの前進があったと思う。自分のアプローチや全体的に進歩したと感じていたから、何も得られないのは本当に痛い。チームに申し訳ないし、今日こそポイントを持ち帰りたかったんだ。前を走っていたクルマと比べても自分にはペースがあったと思うし、レースで本当の進歩を示せると思っていただけに、あんなことになってしまって残念だ」
「でも明日には乗り越えて、来週また立て直すよ」とイギリス人ドライバーは締めくくった。
なお、ドライバーズ選手権におけるハミルトンのルクレールとの差は42ポイントのまま変わらなかった。ルクレールもまた、その後のクラッシュでリタイアを喫したためである。
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