バーニー・エクレストン ハミルトンのフェラーリF1移籍発表に苦言「エゴに囚われた」
元F1最高責任者のバーニー・エクレストンが、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリに移籍するという決断に疑問を呈し、「奇妙な決断」だと非難した。

ハミルトンは今年初め、新シーズン開幕前にスクーデリア・フェラーリへの移籍が発表され、スポーツ界に衝撃を与えた。

マクラーレン時代とワークス時代のF1ではメルセデスのエンジンのみでドライブしてきたハミルトンだが、メルセデスを離れる決断を下したことで、同ブランドとの長い付き合いに終止符が打たれることになる。

ハミルトンは、フェラーリでレースをするという幼い頃からの夢を叶えたいという願いと相まって、グラウンドエフェクト時代のメルセデスの競争力の欠如に不満を募らせていた。

しかし、エクレストンはハミルトンとトト・ヴォルフの関係を引き合いに出し、ハミルトンがメルセデスを去ることに驚いている。

「奇妙だ。奇妙な行動だった」とエクレストンはRacingNews365に語った。

「トトは彼をとても頼りにしているし、彼ら2人は利己的な理由で親密になっていた。双方を信頼できるような関係はかつてなかったと思う」

「明らかにそうではなかった。だから彼(ハミルトン)は突然去ることを決めたんだ」

バーニー・エクレストン

エクレストンは発表のタイミングにも衝撃を受けた。

「基本的に1年という通告を考えると、なぜ彼がこのようなことをしたのか理解できなかった。なぜシーズン後半まで待たなかったのか?みんなは彼を獲得することで巧みな取引をしたと思っていたようだが、彼がそのすべてに囚われてしまったのはちょっとしたエゴだと思う」とエクレストンは付け加えた。

「フレッドは初期の頃から彼を知っていたし、フェラーリのジョン・エルカンも、彼から見れば、F1を代表するドライバーの1人、多くの人から見れば最高のF1ドライバーの1人を獲得できたことは、ちょっとしたエゴだったと思う。こういうことは起こるものだ。いろいろな状況が重なったんだ」

93歳のエクレストンが1970年代から1980年代にかけてブラバムF1チームを率いていたことは有名だ。

エクレストンは、ハミルトンのような 「不必要に手のかかる」ドライバーとは契約しないと認めた。

「不必要なほど手がかかる」とエクレストン語った。「彼はメルセデスでは本当に命令口調なんだ。トトが彼をそうさせてきた。彼をキープして幸せにさせたのだ。」

「でも、私はドライバーたちとはそんなことはなかった。彼らは今でもいい友達だ。金銭目的などではなく、本物の友人だ。誰かが "飛び降りろ "と言ったら飛び降りたり、状況を守ったりするよりも、そういう関係でいたいんだ。もし私が何かをしたいのなら、それが正しいことだと思えばするさ」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / スクーデリア・フェラーリ / メルセデスF1