ルイス・ハミルトン陣営が激変 フェラーリF1初年度の苦闘を経て迎える大刷新

最大の焦点は、2025年シーズン中に緊張関係が伝えられたリカルド・アダミに代わるレースエンジニアが、いまだ正式に発表されていない点にある。
伊ジャーナリストのレオ・トゥリーニが執筆するコラムの中で、元フェラーリドライバーのイヴァン・カペリは、この状況を異例だと指摘した。
「新しいレースエンジニアが、まだ正式に任命されていないのは不思議に感じる」とカペリは語った。
「数時間の問題なのかもしれないが、こうしたことは事前に明確にされているべきだ」
ガレージの外でも、ハミルトンの周囲にいたおなじみの顔ぶれがパドックから姿を消している。長年にわたり広報を務め、プロジェクト44関連の業務も統括してきたガブリエラ・クワク・イェボア、通称エラは、7度のワールドチャンピオンと袂を分かった。次の去就については明らかにされていない。
さらにハミルトンは、マネージャーのマーク・ハインズとも再び別れる決断を下した。関係者によれば、別れは友好的なものだったという。両者はジュニア時代から共に歩み、ハインズは2015年から2021年にかけてプロジェクト44のCEOを務めた後、2024年に再びハミルトンとタッグを組んでいた。
そのハインズは現在、アメリカの自動車メーカーであるキャデラックのF1参戦準備に向け、フルタイムで同プロジェクトに加わっている。事情に詳しい関係者は、ハインズが全グランプリに帯同し、レース関連のロジスティクスを統括していたにもかかわらず、今回の決別は双方合意によるものだったと説明している。

サーキット外では、ハミルトンとキム・カーダシアンの関係を巡る憶測も再燃している。パリでの控えめながら豪華な会合が報じられたことで、再び注目が集まった形だ。
競技面に目を向けると、カペリはこの一連の変化を、厳しいシーズンを経てもなお闘志を失っていないドライバーの姿勢の表れだと見ている。
「ルイスはまだリスクを取る覚悟があると思う」とカペリは述べた。
「彼は悪い年を終えたばかりで、それを自覚している。だからこそ挽回を狙うはずだ。彼のキャリアが悲しい終わり方を迎えるとは、とても想像できない」
一方で、クルマから完全に離れた分野でも、ハミルトンは新たな情熱を見つけている。かつて誇っていた車両コレクションの多くを手放した後、現在はトレーディングカードの収集に熱中しているという。
「カードを集めているんだ」とハミルトンはフランス版『ヴォーグ』の取材で明かした。
「ポケモンやスター・ウォーズ、アスリートのカードだね。子どもの頃は学校で交換して集めていたけど、今はどんどん増えている。毎週のようにカードを買っているよ」
キャリア終盤に差しかかりながらも、環境を刷新し、新たな刺激を求め続けるハミルトン。その姿勢は、2026年F1シーズンに向けた再起への強い意志を物語っている。
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