ルイス・ハミルトン F1メキシコGP決勝 「パワーを一滴残さず絞り出した」
ルイス・ハミルトンは、2023年F1第20戦メキシコGPで2位表彰台を獲得。メルセデスはストレート「非常に遅かった」ため、シャルル・ルクレールを追い抜くにはクルマのパワーを一滴残らず絞り出す必要があったと語った。

ハミルトンは、レース中盤のリスタート後にフェラーリのルクレールをパスして2位を獲得した。ルクレールはターン1に差し掛かったところでハミルトンをイン側に押し込んだが、コーナーに進入したところでハイルトンがポジションを奪い返した。

ハミルトンは、この技を成功させるためには多くの準備が必要だったと語った。

「今週末はストレートで非常に遅かった」とハミルトンはレース後の会見で説明した。「全般的に、僕たちはストレートではかなりドラッギーであることが多いけど、今週末は昨日と同様に、ブレーキを開始する前にターン1でコンマ2.5秒を失っていた」

「フェラーリはストレートがとてもつかみにくかったので、ターン16と17を通過するときにぴったりとついていこうとするのが、十分に近づいてDRSを有効に使う唯一の方法だった」

「最終的に、ステアリングホイールのすべてのボタンを押して、最大限のパワーを出した。彼がどこまで横切ってくるのかわからなかったけど、一瞬の判断で右に行こうと決めた。あそこには十分なスペースがあったけど、シャルルは本当にフェアでありながら、素晴らしいレースをした」

6位でレースをスタートしたハミルトンは、上位でフィニッシュしたことに驚いていた。「このメンバーでここまで来られるとは思っていなかった。難しい週末だった」とハミルトンはコメント。

セルジオ・ペレスがルクレールとの接触でレース終了のダメージを負ったため、彼は1周目に順位をひとつ上げた。ダニエル・リカルドをパスした後、ルクレールとカルロス・サインツJr.のフェラーリ勢に迫った。

「レース序盤はノーズをクリーンに保ち、その後はタイヤマネージメントと最大限の前進を心がけた」とハミルトン。「カルロスのペースに気づいたとき、アンダーカットがうまく機能することがわかった」

レースはハーフタイム手前でケビン・マグヌッセンがハースで大クラッシュを喫し、赤旗中断となった。ハミルトンはこのタイミングでミディアムコンパウンドに履き替え、2番手のルクレールに襲いかかった。

「チームは戦略面で素晴らしい仕事をしてくれたと思うし、もちろん赤旗の影響もあった」とハミルトン。「でもミディアムタイヤがそれほど長く持つかどうかはわからなかった。マックスとの差を縮められるかどうか試していたけれど、彼はとっくにいなくなっていて、彼のタイムにほぼ匹敵するのがやっとだった」

ハミルトンは最終戦のファステストラップでボーナスポイントを獲得したが、フェルスタッペンに追いつくだけのペースはなかったと語った。

「確かに、もう少しプッシュすることはできたと思う。『もう十分セーブできたと思うから、マックスとのギャップを縮められるか試してみよう』って感じで一度は試した。残り10周くらいだったと思うけど、僕は22.0でマックスは21.9だった。『もうやめよう』って感じだった。彼は21.9でクルージングしていたから、そのままにしておこうと思ったんだ」

「タイヤにも気をつけなければならなかった、 最後の10周でプッシュしたら、おそらくタイヤが開いてしまっていただろうし、シャルルに追いつかれていたかもしれない」

ルイス・ハミルトン F1 メキシコGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ルイス・ハミルトン

「6番手からのスタートだったことを考えれば素晴らしい結果だし、チームにとっても素晴らしい1日だった。ハードにプッシュしたし、チーム全員の仕事を誇りに思う。ここ2週間は僕らにとって厳しい状況が続いていたので、ようやく立ち直ることができてうれしい。今日はマシンのフィーリングも良くなっていたし、ペースも良かった。今日はマシンのバランスとタイヤのマネージメントが重要で、それがうまくいった。今週末はセットアップを改善するために本当に深く掘り下げた。今日の結果は、それを達成するためにチーム全員が費やしたハードワークを示している。今はブラジルに行くのが待ちきれないし、この好調なペースを維持できることを願っている」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1メキシコGP