ルイス・ハミルトン、3輪状態のF1マシンで時速230kmで到達 / メルセデス F1イギリスGP
メルセデスF1のルイス・ハミルトンは、F1イギリスGP決勝のファイナルラップで左フロントタイヤがパンクした3輪状態のマシンでハンガーストレートで時速230kmに到達していた。

ポールポジションからレースをスタートしたルイス・ハミルトンは、後続とのリードをコントロールしてシルバーストンでの7回目の勝利にむけて順調にレースを進めていた。

しかし、ファイナルラップで左フロントタイヤがパンク。単純だったレースが悪夢に代わった。

30秒後方にはファステストラップを狙って新品のソフトタイヤを装着したレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがおり、ルイス・ハミルトンはマシンをチェッカーまで到達させるために慎重にコース上を走った。最終的に5.856秒差でトップでチェッカーを受けた。

その後、F1はルイス・ハミルトンが3輪状態のマシンでハンガーストレートで時速230kmで走行していることを明らかにした。通常であれば、時速300kmで駆け抜けるコーナーだ。

F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ルイス・ハミルトンのファイナルラップの走りは“極めて刺激的”だったと語った。

「彼のマシンには左フロントタイヤがなかったが、それでもコプスとストウのコーナーを時速130kmで走った」

「彼はストレートで時速230kmに達していた。ホイールは3つしかなく、左フロントタイヤはぐるぐる回っていた」

「ルイスは数秒でレースに勝つために完璧であると判断し、驚くべき才能と勇気の見事な例を示した」

タイヤトラブルに見舞われたのはルイス・ハミルトンだけではなかった。残り2周ではチームメイトのバルテリ・ボッタス、そして、カルロス・サインツ(マクラーレン)にも同じ左フロントタイヤがパンクしていた。二人はポイント圏内を走行していたが、タイヤ交換のためのピットインを余儀なくされ、ノーポイントでレースを終えている。

F1レースディレクターのマイケル・マシは、すぐにメルセデスとマクラーレンに無線でドライバーを減速させるよう指示していたと語った。

「実際に2チームと3台のマシンに無線ですぐに速度を下げるように求めた」とマイケル・マシは語った。

「それはレースコントロールから各チームに個別に伝えられた即時の判断だった」

通常、ドライバーは、他の人を危険に晒す可能性のあるダメージを受けた場合にはピットに戻る必要があるが、ファイナルラップであることも加味され、ルイス・ハミルトンにペナルティは科せられなかった。



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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1 / F1イギリスGP