F1王者ルイス・ハミルトン、無冠の帝王スターリング・モスを偲ぶ
メルセデスとの関係を通じて、ルイス・ハミルトンとスターリング・モスは、2013年にシルバーストン、2015年にモンツァでハミルトンがモスのF1マシン運転するなど、さまざまなイベントで対面した。
それ以来、ルイス・ハミルトンとスターリング・モスは友情を築いてきた。現役F1ワールドチャンピオンのハミルトンは、対照的なバックグラウンドから来たにもかかわらず、レースへの愛情を共有していたモスに敬意を表した。
「今日は、僕たちはレースの伝説であるスターリング・モス卿に別れを告げる。彼の素晴らしいの人生と偉人を祝うことが重要だと思う」とルイス・ハミルトンはInstagramで綴った。
「さよならを言うのは決して簡単なことではないし、悲しいことでもあるけど、彼は僕たちの記憶の中でずっとここにいるし、英国のモータースポーツヘリテージの非常に大きな部分を占めることだろう」
「間違いなく僕たちの会話の数々を恋しく思うだろう。正直なところ、これは珍しい組み合わせであり、友情だった。時代と背景が大きく異なる2人が意気投合し、最終的に僕たち2人が共有したレースへの愛情によって仲間になった」
「彼とそのような特別な瞬間を過ごせたことに本当に感謝している。私の祈りと考えを彼の家族に送る。彼が安らかに眠れるように」
スターリング・モスは、1951年から1961年まで10年間にわたってF1に参戦し、通算で16勝を挙げている。その間、メルセデスやマセラティでランキング2位を獲得したことはあるが、一度もチャンピオンになることはなく、「世界チャンピオンにならなかった最も偉大なドライバー」「無冠の帝王」と評されている。
メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは「スターリング卿は私たちのスポーツで一世を風靡した人物であり、モーターレースが危険、勇気、友情であった時代の生存者の1人だった」とコメント。
「しかし、何よりも、スターリングのキャリアは非の打ちどころのないスポーツマンシップによって特徴付けられ、この点で彼は本当に自分自身を際立たせた。彼はグランプリのドライバーとしても、1955年のミッレミリアの優勝者としても、メルセデスの歴史の中で素晴らしい人物だった」
「二度と彼のような人間を見ることはないだろうと言っても過言ではない。彼の妻レディースージー、彼の家族および彼の友人に深い哀悼の意を表します。真のレーサーへ、Godspeed」
フェラーリは「RIPスターリング。真の伝説であり、素晴らしい人間でした」とTwitterで述べた。
「スクーデリア・フェラーリにとって、彼は手ごわい対戦相手でした。私たちの考えは、彼の妻、家族、友人とともにあります」
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