F1 ルイス・ハミルトン マックス・フェルスタッペン
ルイス・ハミルトンは、中国において先週末のF1バーレーンGPで接触したマックス・フェルスタッペンに自ら握手に赴く“大人の対応”をみせた。

ルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは、F1バーレーンGPの2周目にターン1で接触。フェルスタッペンは左リアタイヤをパンクさせ、それによってディファレンシャルが故障したことでリタイアすることになった。

だが、ルイス・ハミルトンは、マックス・フェルスタッペンの仕掛けは“不必要”で“リスペクト”に欠けた動きだと批判し、表彰式前の控室でもフェルスタッペンのことを“dickhead(馬鹿野郎←控えめな表現)”と罵っているのが国際映像で流れていた。

一方、マックス・フェルスタッペンは、F1中国GP前に自分から積極的にハミルトンと話をするつもりはないと気にしていない様子だった。

しかし、13日(木)に行われたサイン会の最中にマックス・フェルスタッペンを見かけたルイス・ハミルトンは、自ら近づいって握手を求め、バーレーンでの一件を水に流した。

「通常、僕は言いたいことがあったらサーキットにいる間に言う方だけど、あの時はそうしなかった」とルイス・ハミルトンはコメント。

「でも、今さっきマックスが目に入ったからね・・・。リスペクトを示すのはいいことだ。さらに重要なのは、僕の方が年上だし、自分から彼のところに行くことが重要だと感じたんだ」

「サインをしながら彼の手を握って“前回のレースは悪かった”という態度を示した。彼と僕のどちらが悪かったかに関係なく、もう過去のことだ。その敬意が伝わり、ページをめくって前に進み、お互いに良いレースができればと思う。ドライバー同士が敬意を持ち続けていることは重要なことだと思っている」

ルイス・ハミルトンは、自分もフェルスタッペンと同じくらいの年齢だった頃はアグレッシブだったが、今では熱くなっている時でも感情をコントロールする方法を覚えたと語る。

「マックスのことはとてもリスペクトしている。テストのときに話した僕のコメントでもわかってもらいたい。彼はチャンピオンになるポテンシャルがあると僕は言ったはずだ。みんなが知っている通り、彼はとても才能のあるドライバーだ」

「まあ、僕も若い頃はそういった経験ある。同じくらいの年齢、いやもう少し上だったかもしれないけどね」

「でも、トップチームにいて大きなプレッシャーがかかる中で、多くのことを学ばなければならないのは大変なことだ。これから彼は素晴らしいレースをたくさんしていくだろうし、悪いレースもあるだろう。それは僕も全く同じだ。彼よりずっと年上だけどね」

「レースのスタートでは異なるタイプのレースを戦っているドライバーに囲まれてとても慎重になっていた。彼らはパフォーマンスが最適ではクルマでポイントの獲り合いをしている。僕たちとは違った意味でポイントが貴重だし、獲り方も違う」

「一方、僕はチーム的にもクルマの的にも上位でチャンピオンシップを争っているし、異なる方法でアプローチしなければならない。でも、全ドライバー同士が敬意を持つ必要があるし思うし、あのような状況では個人個人がどれくらいアグレッシブで、どこまで強くポジションを欲しているかを学習する。経験だと思って心に留めて前に進めばいい」

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カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1