ルイス・ハミルトン
F1ハンガリーGPで予選でニコ・ロズベルグがダブルイエローフラッグ下でポールポジションタイムを出したことを受け、ルイス・ハミルトンはルールの明確化を求めた。

予選終了から4時間近く経過した後、ニコ・ロズベルグはポールポジションを獲得したラップでイエローフラッグ区間であるセクター2で減速しなかった嫌疑をかけられてスチュワードから呼び出しを受けた。

ルイス・ハミルトンは、ニコ・ロズベルグより先にダブルイエロー区間に差し掛かっており、ターン9でスピンを喫したフェルナンド・アロンソのマクラーレンの横を通過。ルイス・ハミルトンはアタックを断念した。

ニコ・ロズベルグが現場に差し掛かった頃にはフェルナンド・アロンソのマシンは移動されており、ニコ・ロズベルグがターン9に入る直前にダブルイエローは解除されている。

しかし、FIAの国際モータースポーツ競技規則には、ダブルイエローの場合「速度を大幅に落とし、追い越しをしないこと。進路変更する、あるいは停止する準備をせよ」と書かれている。

審議結果が発表される前、ルイス・ハミルトンはこの問題には明確化が必要だと述べた。

「うん、そうだね。イエローフラッグが出ている時は減速する準備をするか、減速してタイムを落とさなければならないことになっている」とルイス・ハミルトンはコメント。

「ダブルイエローであれば、コース上にマシンかマーシャルがいる場合に備えなければならない。コーナーの先に何があるかわからないので、停止する準備をしておかなければならない」

「説明が必要だと思うのは・・・ニコがコーナーで0.1秒しか失っていないことだ。それは将来的に許されることなのかな。リフトして慎重にコーナーにアプローチすれば、ダブルイエローでもいいのだろうか」

「僕はそれはシングルイエローのケースだと思っていた。ダブルの時はもっと注意が必要だと思っていた。0.1秒落としただけで済むなら、僕たちドライバーの状況は違ってくる。今後のアプローチは変わるだろう。でも、それは最も安全なアプローチとはいえないけどね」

「このようなインシデントを過去に見てきたはずだ。以前、(パストール)マルドナドがモナコのコース上にマーシャルがいる時に十分な減速をせず、ぶつかりかけたことがあったはずだ」

ルイス・ハミルトンはダブルイエローを見た瞬間、スロットルを離してアタックを断念することに何の疑いも持たなかったという。

「もう少しだけはっきりさせてほしい。僕にとってリフトする以外の対応はあり得なかった。フェルナンドがコース上にいたからね。ニコの時はもしかしたらもう片付いていたのかもしれない。でも、フラッグはまだ出ていた。別のシナリオだ。そうでなければ結果は結果だし、僕は自分の位置から戦うだけ」

スチュワードは、ニコ・ロズベルグがターン8で十分に減速したと判断し、彼のポールポジションを正式に認めている。

関連:ニコ・ロズベルグ、イエローフラッグ無視の疑いで事情聴取

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ルイス・ハミルトン / メルセデスF1