ハースF1 小松礼雄 「オーナーはシュタイナーの言い訳に苛立っていた」
ハースF1のチーム代表である小松礼雄は、ギュンター・シュタイナー氏の在任中にチームが被った成績不振を容認していることについてオーナーのジーン・ハースが次第に苛立ちを募らせていったことを明かした。

小松礼雄は今シーズンよりシュタイナーに代わってチーム代表に就任したが、2016年のチームデビューシーズンからトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めていたため、シュタイナーがジーン・ハースに報告する際に現場に居合わせ、言い訳と思われるものを観察し、チーム全体の結束と調和を欠いている原因となっていたと感じている。

「ジーンが長年フラストレーションを抱えていた理由は、2020年の新型コロナウイルスのような言い訳がありましたが、昨年は言い訳できることがなかったことです」とレーシングニュース365のインタビューで小松礼雄は語った。

「常に何かしらの言い訳があった。『今年は来年に向けての準備中だから開発はしない』といった具合だです」

「2023年には言い訳の余地はなく、2023年に起こったことは、2019年の問題を根本的に解決しなかったことによるものです」

「それは人々が否定し、特定のものを非難していることであり、私たちはチームとして決して適切に働いていませんでした。それは完全に明らかでした」

素晴らしいデビューシーズンを終えたハースF1チームは、2018年には上昇傾向を見せ、コンストラクターズランキングで5位を獲得し、ウィリアムズやマクラーレンなどのチームを上回り、4位のルノーとはわずか29ポイント差だった」

しかし、それ以来チームは一連の不調に苦しみ、謎めいた飲料ブランド、リッチ・エナジーとのスポンサー契約の失敗による悪名高いPR惨事にも見舞われた。

ハースF1チームジーン・ハースは、自身の名を冠したチームの車はしばらくの間、コース上での走行を続けるつもりであると表明している。

ギュンター・シュタイナーとジーン・ハースの複雑な関係、リッチ・エナジーの失態、そしてケビン・マグヌッセンやニキータ・マゼピンといったドライバーとの出来事は、Netflixの密着ドキュメンタリー『Drive to Survive』で描かれている。

番組内でこれまでに見られた出来事から、ハースが最終的にF1プロジェクトから撤退するのではないか、あるいはアンドレッティのような見込みのあるライバルに売却するのではないかという憶測もあったが、小松礼雄はチームは存続すると表明している。

「これらの経験はすべて2016年にこのチームで得たものであり、私が見ている可能性を理解しているので、これらの人々に機能する環境を与えることができれば、私たちはそれを達成できると100%信じています」と小松礼雄は語った。

「ジーンのコミットメントは完全に長期的であり、彼はパフォーマンスに100%集中しています」

2025年は、ハースにとって楽観的な年となるだろう。フェラーリとのパートナーシップが継続され、フランス人のエステバン・オコンがチームに誘われ、フェラーリの支援を受ける若手イギリス人オリバー・ベアマンがチームに加わるという新たなドライバーラインナップが実現する。

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム