ハースF1チーム、サイドポッドのコンセプト変更を除外せず
ハースF1チームは、インウォッシュ・サイドポッドのコンセプトに固執しておらず、F1のライバルたちに続いてレッドブル型のダウンウォッシュ・ソリューションに切り替える可能性がある。

ハースF1チームは、パワーユニットと多くのカスタマーパーツを調達しているフェラーリと同じサイドポッドのデザインを長年追求してきた。

これまではパートナーと同じ道をたどることは完全に理にかなっていた、フェラーリが別のソリューションにシフトしたことで、サイドポッドのコンセプトが再び脚光を浴びることになった。

スペインGP以降、フェラーリはよりダウンウォッシュ型のデザインを追求することを選択し、ハースF1チームだけが独自の道を歩むことになった。

ハースF1チームはインウォッシュコンセプトから得られる利点があるとしながらも、テクニカルディレクターであるシモーネ・レスタは、変化が目前に迫っている可能性があることを認めた。

「ボディワークが大きな注目を集めているのは明らかだ」とレストは語った。

「F1はとてもグラマラスなのでそれは理解している」

「だが、ボディワークを見てみると、基本的にアンダーカットのフォローアップ部分はどのマシンも似たようなスタイルになっている。もう少しプッシュしているものもあれば、少しプッシュしていないものもある。次に、非常に幅の広いサイド部分、そして後方部分がある」

「この部分では、我々は他とは少し異なる。もちろん、レギュレーションが始まった当初から、つまり2021年の半ばからいろいろと検討してきたし、自分たちにとってベストな選択肢を選んだつもりだ。」

「見直しは続けている。今年のマシンのために見直したし、検討し続けている。変えるかもしれないし、変えないかもしれない。どうなるか見てみよう」

サイドポッドの変更は2024年に実現する可能性が高いが、レスタは、チームがサイドポッド変更から真の前進を見いだせるのであれば、タイミング的には今シーズン中に実現する可能性もあると示唆している。

「今季のマシンをアップグレードするのはタイミング的にますます困難な時期に入りつつある」とレストは語った。

「それでも、今は7月で、シーズンが終わるのは年末に近い」

「したがって、技術的には、クルマが速くなると思えば、ボディワーク全体を変更する時間もあり得る」

フェラーリのサイドポッドデザイン変更は、いくつかの内部構造と側面衝突保護バーの位置を動かすことができなかったため、ある程度の妥協のもとに行われた。

ハースF1チームがサイドポッドのデザインを変更する場合、同じような制限に直面するのかと尋ねられたレスタは「正直なところ、言い訳をするつもりはない。とにかくパフォーマンスを改善しなければならない」と答えた。

「クルマのアーキテクチャは優れており、それには満足している。あちこちを改善する必要がある」

「異なるボディワーク、異なるフロア、異なるウイング、いろいろなものを使って前進することができる。言い訳は必要ない。パフォーマンスを高め、より速く開発し、トラックで機能するものを素早く持ち込んで前進するだけだ。そうする余地はある」

「とはいえ、時期的には夏のシャットダウンに近づいている。だから、新しいマシンに普通に移行し始める時期に入っている。私たちは2つのプロジェクトにリソースを分散させようとしている」

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カテゴリー: F1 / ハースF1チーム