「ハースF1は2人のペイドライバーを必要としている」とグロージャン
ハースF1は、2021年にケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの両方を置き換える“2人のペイドライバー”を必要としている。そう主張するのはF1専門家ではなく、グロジャン自身だ。

ハースF1は、10月22日(木)にロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンが今シーズン末にチームを去ることを発表。グロージャンは2016年にハースF1の初参戦時からチームに所属し、翌年に加入したケビン・マグヌッセンと4年間チームメイトを務めてきた。

ロマン・グロージャンは、自分とケビン・マグヌッセンを放出するというハースF1の決定はそれほど驚くべきことはなかったと認める。

「ギュンター(シュタイナー/チーム代表)は、経済的に2人のペイドライバーが必要だと僕に言った」とロマン・グロージャンは L'Equipe に語った。

ギュンター・シュタイナーもそれを否定していない。

「2019年の業績と今年のパンデミックにより、ビジネスモデルを変更しなければならない状況に陥った」とギュンター・シュタイナーは BT に語った。

「我々は新しい進路を決定し、2021年と新しいレギュレーションが導入される2022年に同じドライバーを起用することになる。私の決定に左右される何百人もの従業員がいる。したがって、全体像を考える必要がある」

「ある意味でそれは私が上司として時折下さなければならない厳しい決断のひとつだった」

デンマーク出身のケビン・マグヌッセンはチームにいくらかのスポンサーをもたらしていた。彼が残留するチャンスを後押しするには1つ以上のスポンサーが必要だったかと質問されたギュンター・シュタイナーは以下のように答えた。

「スポンサーはどれくらい大きいか?」

「もちろん、それは助けになるだろう。だが、私はケビンにスポンサーを見つけてくるよう頼むことは決してなかった。それは私が彼に話したことではなかった」

ケビン・マグヌッセンは、2021年に父親のヤン・マグヌッセンが90年代にレースを行ったインディカー・シリーズに注目している。しかし、マクラーレンのチーム代表を務めるザク・ブラウンは、マクラーレンのインディカーチームにはマグヌッセンのための空席はないと語った。

また、ロマン・グロージャンは「すでに他のプロジェクトに取り組んでいる」と語っている。

10年前に出場したル・マン24時間レースに再び挑む可能性について質問されたロマン・グロージャンは「それにはとても良い思い出がある」とコメント。

「フォーミュラEは僕の残りのキャリアの別の可能性だ。世界選手権だ。確かにマシンはF1ではない。でも、エネルギーを管理し、他のマシンよりも賢くやろうという挑戦は楽しい」

「でも、僕たちはすでに今年のかなり遅い時期におり、今からスペースを見つけるのは簡単ではない」

ハースF1は、2021年と2022年にロシア出身のニキータ・マゼピンとミック・シューマッハという二人のルーキーと契約すると考えられている。

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カテゴリー: F1 / ロマン・グロージャン / ハースF1チーム