ロマン・グロージャン
ロマン・グロージャンは、契約のあった2013年でさえ、F1キャリアが終了するリスクがあったことを明かした。

2012年に1レースの出場停止処分を科せられ、マーク・ウェバーからは“1周目の狂人”とけなされたロマン・グロージャンは、2013年にグリッドに並べるか不確実な状況で冬を迎えた。

心理学者と改善に取り組んだロマン・グロージャンは、ホイール・トゥ・ホイールのバトルでもトラブルを起こすことはなくなり、評価を上げて2013年シーズンを追えた。

キミ・ライコネンの離脱により、2014年からはロマン・グロージャンは、新しいチームメイトとなるパストール・マルドナドとともにロータスを導く。

だが、ロマン・グロージャンは、2013年の序盤に将来について確実ではなかったと述べた。

「ジェラルド(ロペスにに電話をして、契約は結ばれていると言ったのを覚えている」とロマン・グロージャンは Auto Hebdo にコメント。

「でも、彼は、僕が開幕4戦で1周目に4度の事故を起こしたら全ては終わりだと言った。僕はそれは普通のことだと思うと答えた」

「そうなった場合は、5レース目には僕はいなかったと思う」

現在は個人的な問題を克服し、結婚して父親となったロマン・グロージャンだが、ロータスは競争力はあるものの、混乱した状態でシーズンを追えた。

カンタムとの契約が破綻し、従業員とサプライヤーへの支払いが未払いになったいるとの噂のなか、ロマン・グロージャンは、それが難しい期間であったことを認めた。

「実際、ドライバー、エンジニア、メカニックにとっては外部の問題だ」

「シーズンは難しい状況で終わった。エリック・ブーリエにとっては特に厳しい期間だった。でも、そのような瞬間こそ、チームの強さがわかるものだ」

結局、カンタムからの資金が遅れたことで、エリック・ブーリエは、ニコ・ロズベルグとの契約を諦め、豊富なスポンサー資金をもつパストール・マルドナドを2014年のロマン・グロージャンのチームメイトとして起用することを決断した。

ロマン・グロージャンは、ニコ・ヒュルケンベルグは“素晴らしい”チームメイトだっただろうと認めるが、パストール・マルドナドともうまく働けると考えている。

「僕たちはGP2で何度か入れ違っている」とロマン・グロージャンはコメント。

「でも、彼は一発でとても速いと思う」

「クルマの全てが適切であれば、彼はその状況を完全に支配するし、とても速いだろう。僕たちは去年のスペインGPでそれを見ている」

去年のロマン・グロージャンの問題を悪化させたのはキミ・ライコネンの優勢だったと考えている人もいるが、ロマン・グロージャンは、キミ・ライコネンとはまったく関わり合いはなかったと述べた。

「キミはF1復帰後、素晴らしい仕事をした」とロマン・グロージャンは主張。

「ロータスは“ナンバー1”と“ナンバー2”を分けているわけではないけど、彼はチームのリーダーになった。もちろん、キミは特別な人だけど、僕たちには関わりはなかった」

「スパで彼が『子供が生まれたんだってね。おめでとう』と言ってきたときは驚きさえしたよ。2年間で彼が僕に言った唯一のことだ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / ロマン・グロージャン / ロータス