ジョージ・ラッセル ハミルトンのフェラーリF1苦境に見解「やりすぎて逆効果」

7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、今シーズンのスクーデリアでの戦いに苦戦しており、これまでの勝利は中国スプリントでの1勝のみ。
その後、ハミルトンは扱いにくいSF-25への適応に苦しみ、ドライバーズ選手権では現在6位、獲得ポイントは79と控えめで、メルセデスで後任となったアンドレア・キミ・アントネッリとの差はわずか16ポイントにとどまっている。
ハミルトンは、2021年のマックス・フェルスタッペンとの激闘以来、グラウンドエフェクト時代が始まって以降、比較的苦戦を続けている。
3年間チームメイトとして過ごした中で、ラッセルはハミルトンを2度上回るポイントを獲得してきたが、それでもハミルトンがいまだに驚異的なパフォーマンスを発揮できることを認めており、現在の苦戦の原因は「ポテンシャルを超えた結果を求めすぎていること」にあると示唆した。
「7度のワールドチャンピオンともなれば、勝利以外はすべて失敗と捉えてしまう。だからこそ、本人もチームも自分たちのポテンシャルを超えて成果を出そうとしすぎていて、結果として逆効果になっている可能性があると思う」とラッセルはメディアに語った。
「去年の彼を見ていて思ったのは、彼が本気を出したときは本当に手強い相手だったし、素晴らしい走りをしていたということだ」

「勝利の可能性が薄いことに、誰もがフラストレーションを感じている」
ラッセルは、ハミルトンの現在のパフォーマンスについては依然として高い能力を示していると述べ、マクラーレンが現時点で支配的なチームであることが、多くのドライバーにとってフラストレーションの要因になっていると語った。
「去年のシルバーストンや、今年の中国でもそうだったけど、ハミルトンのようなドライバーがまだ輝ける場面はある。けど、僕ら全員にとって、今のオレンジのマシン(マクラーレン)以外では勝利のチャンスがほとんどないのが現実で、そこにフラストレーションを感じてる」
「僕自身もそうだし、シャルル(ルクレール)にとってもそうだ。彼も素晴らしいドライバーだけど、タイトル争いのチャンスはほとんどなかった。2022年が少しそうだったかもしれないけど、それがこのスポーツの現実なんだ」
カナダGPでは、ハミルトンはチームメイトのラッセルが今季初勝利を挙げるのを見守る立場となり、6位に終わった。なお、そのレースでは序盤にグラウンドホッグ(マーモットの一種)と接触してマシンのフロアを損傷し、結果的にパフォーマンスに影響を及ぼした。
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