ジョージ・ラッセル フェルスタッペンを挑発「F1ペナルティポイントは僕の味方」

フェルスタッペンはF1カナダGPで暫定ポールを手にしていたが、ラッセルがミディアムタイヤで1分10秒899のタイムを叩き出し、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2年連続のポールポジションを獲得。今や視線はグランプリ日曜へと移りつつあり、ラッセルとフェルスタッペンの間でスペインGPで起きた火花も記憶に新しい。
ジョージ・ラッセル vs マックス・フェルスタッペン:カナダGPでもドラマが?
フェルスタッペンは、バルセロナでのラッセルとの物議を醸した接触の末、10秒ペナルティとペナルティポイント3点を受けたことで、12カ月の期間で累積11点に達しており、これはつまり、カナダまたはオーストリアでさらに1点でも加算されればレース出場停止処分が下される状況であることを意味する。
そして今回、このふたりがカナダのフロントローに並ぶことになったことで、レーススタートにはさらに大きな注目が集まっている。フェルスタッペンは、いかなる接触やインシデントも許されない立場にある。
予選後、1997年のF1ワールドチャンピオン、ジャック・ヴィルヌーヴとのインタビューでラッセルは、「僕らは友達だから大丈夫」と語りつつ、続けてこう皮肉った。
「ペナルティポイントは僕の味方だからね」
「さて…どうなるかな」

ラッセル、ポールラップを「人生で最もスリリングなラップのひとつ」と語る
ラッセルがポールで、フェルスタッペンが2番手というのは、昨年のカナダGPと同じフロントローの並びである。ラッセルは、自身のポールラップが「思いがけない」出来事だったと明かした。
「今日は素晴らしかった。この素晴らしい観客の前でポールを獲れて最高だった」とラッセルは語った。
「正直言って、あの最後のラップは、おそらく僕の人生で最もスリリングなラップのひとつだった。というのも、ステアリングホイールにはデルタが表示されていて、各コーナーごとに0.1秒速くなっているのが見えていたから。最終コーナーに入るころには0.6秒アップしていた。『よし、このラップはすごい』って思ったよ」
「そしてフィニッシュラインを越えて、P1だって分かった瞬間、少し驚いたけど、めちゃくちゃうれしかった」
ドライバーズ選手権にも影響する緊迫状況
ラッセルはドライバーズ選手権で4位につけており、フェルスタッペンとの差は26ポイント。もしフェルスタッペンが1点でもペナルティポイントを加算されれば、レッドブルのホームレースとなる次戦オーストリアGPで出場停止となる可能性がある。
そして、そんなふたりが並ぶ決勝のスタートでは、いかなる動きも重大な意味を持つことになりそうだ。
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