ジョージ・ラッセル メルセデスF1で新たな章「始まりの終わりに到達」
ジョージ・ラッセルは、F1キャリアの「始まりの終わり」に到達したと考えている。そして、メルセデスを“ポスト・ハミルトン時代”へと導くことで、F1における新たな重要な局面を迎えることになる。

7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍に伴い、ジョージ・ラッセルはメルセデスがチャンピオンシップで再び勝利を収めるための探求において中心的な存在となり、新しい若いチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに、より大きな責任を担うことになる。

来月27歳になるラッセルは、リードドライバーとしてステップアップする準備ができていると感じている。

自身のキャリアの進展を振り返り、過去のF1の偉大なドライバーたちと比較しながら、ルイス・ハミルトンやミハエル・シューマッハといったチャンピオンたちが、キャリアを新たな時代へと導いた同様の段階で、いかに圧倒的な強さを発揮していたかを指摘した。

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツメルセデスF1の公式パートナーとなったアディダスのウェアに身を包むジョージ・ラッセル

ラッセル、自身の道のりを振り返る
「僕はキャリアの新たな章に足を踏み入れている。始まりを終え、中盤に差し掛かっている」とジョージ・ラッセルはメルセデスの公式ウェブサイトに掲載されたインタビューで述べた。

「ルイスがメルセデスに入ってすべての選手権で優勝し始めたのは29歳の時だったし、ミハエルはフェラーリで30代前半だった」

「今では皆、より若くしてキャリアをスタートさせる。僕のデビューは20歳だった。でも、僕は今、チームで役割を果たす準備ができていると感じている。その役割で最も重要なのは、できるだけ早く運転することであり、自分はそのための良い位置にいると感じている」

「これからも学び続け、オープンな姿勢で、何事も当然のことと思わないようにしたい。速さがあるかないかだ。でも、間違いなく、これから加わる選手たちは競争力があるだろう」

メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツジョージ・ラッセルは、2025年にルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリと組む。

若いチームメイトへの信頼
ジョージ・ラッセルのコメントは、2024年にF1に新たな才能が流入に備えている中で出された。グリッドには、メルボルンで初めてのフルキャンペーンを迎える6人のドライバーが加わる予定で、その中にはグランプリデビューを果たす3人も含まれる。

その中には、メルセデスのジュニアプログラムから頭角を現し、F1フル参戦のシートを獲得した18歳のイタリア人ドライバー、アントネッリもいる。

若い新人ドライバーの経験不足にもかかわらず、ラッセルはチームメイトがF1の要求に素早く適応できる能力に全幅の信頼を寄せている。

「キミは素晴らしいドライバーだ。彼はまだ経験が浅いけれど、すぐにスピードを上げていくと確信している」とラッセルは語った。

「彼はすでにチームにうまく溶け込んでいる。僕らは2人とも若い頃からレースをしてきたし、チームにフィードバックすべきこともわかっている。彼は若いけれど、彼の意見は同じように有効だ」

ジョージ・ラッセルがメルセデスのリードドライバーとなり、アントネッリがルーキーシーズンに臨む中、シルバーアローのチームは未来に向かって進んでいく。

ハミルトンの離脱はチームの歴史における支配的な章の終わりを意味するが、ラッセルの自信と意欲は新たな挑戦の始まりを告げる。そして、彼はその挑戦に完全に備えていると感じている。

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1