ジョージ・ラッセル 「メルセデスF1の2023年は決して失敗ではない」
ジョージ・ラッセルは、メルセデスF1の2023年シーズンが「失敗」だったという認識を厳しく批判し、そうすることは「現実から大きく乖離」することになると主張した。

チャンピオンシップ8連覇を達成していたメルセデスは、昨年のコンストラクターズチャンピオンシップで3位に低迷し、タイトル争いに復帰することを期待して今シーズンに臨んだ。

しかし、チーム代表のトト・ヴォルフがコンセプト変更が必要だと宣言し、開幕戦を終えた時点でメルセデス勢がタイトル争いに加われないことはすぐに明らかになった。
モナコで改良型マシンを投入して以来、メルセデスはレッドブルの後続集団をリードし、56ポイント差でランキング2位をキープしている。

チームは残り少ない今季のレースで勝利したいとは考えているものの、メルセデスの目標は2位をキープすることだとラッセルは語った。

「僕たちはチームとして前進し続けたいんだ。僕たちはコンストラクターズ選手権で2位という良いポジションにいる」とラッセルは語った。

「進歩はしている。アストンマーティンと争っている。マクラーレンがかなり強そうなのは明らかだけど、僕たちは改善を続けたいと思っている」

「もちろん今年レースに勝ちたいと思っているけど、マックスとレッドブルは本当に本当に強いし、我々の今の目標はコンストラクターズで2位を獲得することだと思っている」

2013年、レッドブルはここまで開催された12戦すべてで優勝し、F1史上最多連勝記録を更新した。

しかし、ラッセルはメルセデスのアップグレードされたW14は、マックス・フェルスタッペンとレッドブルがどのような局面でもスリップアップを喫するようなことがなければ、勝利を手にすることができると考えている。

レッドブルのコンビに不運が降りかかった場合、メルセデスはそれを利用できる絶好のポジションにいると思うかと質問sれたラッセル「ああ、もちろんだ」と答えた。

ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

ラッセルはまた、メルセデスの2023年シーズンは決して「失敗」ではなかったと断言する。

「チームとして、今シーズンは力をつけてきたと思う。 今シーズンに向けて多くの期待が寄せられていた。おそらく人々が僕たちのシーズンを少し失敗だと呼んでいるのはそれが理由だ。もちろん、チャンピオン争いをしたいし、望んでいた位置にはほど遠い。でも、ランキング2位、現時点で3位に50ポイント差をつけていることを『失敗』と呼ぶのは現実離れしている」とラッセルは主張した。

「まだまだ改善しなければならないことがたくさんある。僕たちは本当に良い進歩を遂げてきたし、シーズン後半戦に向けて、うまくいけばどんなピースも拾えるはずだ」

「でも、まだわからない。昨年はシンガポールが後半戦の唯一の勝利のチャンスだろうというメンタリティを持っていたし、シンガポールで勝てなかったときは苦い失望を味わった。ブラジルに入るときには何の期待もなかったけど、そこで勝利を思っている。だから僕たちはすべてのレースをチャンスだと思っている」

ブラジルで優勝を飾ったことはさておき、メルセデスは昨年、今週末のレース会場であるザントフォールトで、厳しい2022年シーズンの中でも最高のパフォーマンスのひとつを見せた。

メルセデスは優勝争いに加わっていたが、終盤のセーフティカーがレッドブルとフェルスタッペンに有利に働き、ラッセルが2位となった。

W14がこのサーキットで前モデルと同じような競争力を発揮することを期待しているかと質問されたラッセルは「そうでない理由はないと思う。こういうタイプのサーキット、ハイダウンフォースのサーキットでは、僕たちはうまくいく傾向があると思う。ブダペストでは速かった」と答えた。

「ここは、おそらくブラジルと並んで最も競争力のあるサーキットの一つだった。でも、週末がどうなるかはわからない」

「天候は、今回もアップダウンが激しいようだけど、コンディションは関係ないと思う。力強い週末を過ごせると感じている」

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カテゴリー: F1 / ジョージ・ラッセル / メルセデスF1 / F1オランダGP