F1分裂騒動、終結
6月24日(水)にパリで世界モータースポーツ評議会が開催され、保留となっていた2010年のF1エントリーリストが正式発表された。

FOTAが新シリーズ立ち上げを宣言し、分裂の危機に瀕していたF1だが、FIAとFOTAは妥協案に合意。F1分裂は回避され、正式に2010年 F1参戦リストが決定。既存のF1チーム全てが来年もF1に参戦し、新たな3チームを加えた13チームで2010年 F1世界選手権は戦われる。

問題となっていた予算制限は破棄され、2010年シーズンのF1は、2009年と同じF1レギュレーションで実施される。

この合意にはチーム側が2年以内にF1参戦コストを1990年初期のレベルまでに削減し、自動車メーカーチームが2010年に新規参入するチームに対して技術支援を行うことが約束されている。

また、FIA会長のマックス・モズレーは、今年10月の会長選に立候補しないことを発表した。


■FIA プレスリリース (2009年6月24日)

2009年6月24日パリで世界モータースポーツ評議会が開催され、以下の決定が下された:

FORMULA ONE WORLD CHAMPIONSHIP
現在参戦中のチームはすべて、FIA F1世界選手権に参戦する。

代替シリーズあるいはチャンピオンシップはなく、2010年以降の規約は、2009年レギュレーションおよび2009年4月29日以前に同意されたレギュレーションとなる。

この合意の一部として、チームは2年以内にチャンピオンシップ参戦コストを1990年代初期のレベルに削減する。自動車メーカーチームは、2010年の新規参入チームを技術協力によって支援することに同意した。

さらに自動車メーカーチームは、F1を管理運営する組織としてFIAの恒久的かつ継続的役割に同意した。また彼らは、2012年までFIA F1世界選手権の商業協定を締結し、その期間が終わり前に再交渉を行い契約を延長することに同意した。

全チームは、1998年コンコルド協定における規定の更新版を順守する。

以下のチームが2010年フォーミュラワン・ワールドチャンピオンシップの参戦が認められた。

チームコンストラクター
スクーデリア・フェラーリ・マールボロ
(SCUDERIA FERRARI MARLBORO)
フェラーリ
(FERRARI)
ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス
VODAFONE McLAREN MERCEDES)
マクラーレン・メルセデス
(McLAREN MERCEDES)
BMWザウバーF1チーム
(BMW SAUBER F1 TEAM)
BMWザウバー
(BMW SAUBER)
ルノー F1チーム
(RENAULT F1 TEAM)
ルノー
(RENAULT)
パナソニック・トヨタ・レーシング
(RENAULT F1 TEAM)
トヨタ
(TOYOTA)
スクーレリア・トロ ロッソ
(SCUDERIA TORO ROSSO)
STR・未定
(STR TBA)
レッドブル・レーシング
(RED BULL RACING)
RBR ・未定
(RBR TBA)
AT&T ウィリアムズ
(AT&T WILLIAMS)
ウィリアムズ・トヨタ
(WILLIAMS TOYOTA)
フォース・インディア F1チーム
(FORCE INDIA F1 TEAM)
フォース・インディア・メルセデス
(FORCE INDIA MERCEDES)
ブラウンGP フォーミュラワン・チーム
(BRAWN GP FORMULA ONE TEAM)
ブラウン・未定
(BRAWN TBA)
カンポス・メタ・チーム
(CAMPOS META TEAM)
カンポス・コスワース
(CAMPOS COSWORTH)
マノー・グランプリ
(MANOR GRAND PRIX)
マノー・コスワース
(MANOR COSWORTH)
チームUS F1
(TEAM US F1)
チームUSF1 コスワース
(TEAM US F1 COSWORTH)

この新しい合意とF1の安定した将来を見通しを考慮し、FIA会長マックス・モズレーは今年10月の再選挙に出馬しないことを決定した。

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カテゴリー: F1 / FOTA / FIA(国際自動車連盟)