F1は手遅れになる前にフォーミュラEと合併すべき?
フォーミュラEの創設者であるアレハンドロ・アガグは、今後数年間でF1が前進するための道はオールエレクトリックシリーズと合併することだと確信していると語る。

2014年に発表されたフォーミュラEの斬新なコンセプトは、自動車業界の電化への移行に合わせてモータースポーツの形態と連携する見通しに魅了され、著名な自動車メーカーグループを引き付けることに成功した。

創設以来、フォーミュラEは健全な発展を遂げてきたが、最近、アウディとBMWがシリーズから撤退することを発表。多くの人は、フォーミュラEにはもはや旨みはなくなったと考えている。

しかし、アレハンドロ・アガグは、フォーミュラEが衰退しているとの懸念を払拭。自動車メーカーからの関心は引き続き堅調であり、上記2つのメーカーの撤退はほとんど影響を与えないと主張する。


「OEM(自動車メーカー)を歓迎するチャンピオンシップが必要だが、同時にOEMに依存してはいない」とアレハンドロ・アガグは CarAdvice に語った。

「独立したチームで長期的に生き残ることができるプラットフォームを作成することは常に良いことだ。多くのOEMが参加したいと思っているが、通常、いくつかの例外を除いて、彼らはどのチャンピオンシップでも一時的なゲストだ」

アレハンドロ・アガグは、アウディとBMWのフォーミュラE撤退する理由は、世界的な新型コロナウイルス危機が影響していると強調した。

「彼らに尋れば、違ったことを言うだろうが、彼らは両社とも本当に高い予算を持っている。他メーカーよりも高い。より多くのモチベーションを与えるコスト削減運動をしているときにね」とアレハンドロ・アガグは説明した。

「我々は彼らの決定を尊重し、彼らの今後の活躍を願っているが、他の多くのOEMと非常に堅牢なエコシステムがあるため、フォーミュラEへの影響は見た目よりもはるかに少なくない」

アウディとBMWの撤退をきっかけに、誰もフォーミュラEが衰退の一途を辿っていると考えているわけではない。マクラーレンは近い将来にフォーミュラEに参加するオプションを確保し、ルノーもしくはアルピーヌも電気シリーズへの移行を検討している。

F1は、特に自動車業界のパラダイムシフトの現在の状況において、フォーミュラEの発展に明らかに注意を払っている。

しかし、フォーミュラEはモータースポーツのトップ電気シリーズとしてFIAとの独占的な25年間のライセンスを保持しているため、フルエレクトリックへの切り替えはF1のカードには含まれていない。

しかし、アレハンドロ・アガグは、フォーミュラEのライセンスが期限切れになる2039年までにF1に電気の未来が起こる可能性があることを示唆。2つのシリーズを統合することで、熱心なF1ファンと純粋主義者が腕を組むことになるというアイデアを持っている。

「バーニー(エクレストン)はフォーミュラEをコントロールするべきだった。フェンスの内側に作成し、どこに進むかを決めることができるようにコントロールするべきだった」とアレハンドロ・アガグは語る。

「フォーミュラEは、F1とは名声とオーディエンスのレベルが大きく異なるが、それでも将来は両者の合併することだと思っている。いつ起こるのか、株主がそれを望んでいるかどうかは私にはわからないがね」

「しかし、F1は電気に移行する必要があると思う。フォーミュラEと何かをしなければ、19年後しか移行できない。なぜなら、我々のライセンスが終了するからだ。そして、彼らはライセンスを取得するだろう。だが、それでは遅すぎる」

では、燃焼機関の寿命を延ばす手段として、FIA(国際自動車連盟)によって保証されているバイオ燃料を採用するF1についてアレハンドロ・アガグはどう思っているのだろう?

「e燃料については多くの話があるが、それらは実際には燃焼を超えて見ることができない人々の人工的な発明だ」とアレハンドロ・アガグは主張する。

「変わらないと決心しなければ、e燃料は意味をなさない方法ではない。私も燃焼は好きだが、それは終わるでだろう」

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カテゴリー: F1 / フォーミュラE