フォードF1復帰に覚悟「レッドブル・パワートレインズと全力投入」

2026年からレッドブルはホンダとの提携を終了し、ミルトンキーンズで自社開発されるエンジンを使用する。その戦略的パートナーとしてフォードが加わることになる。アメリカの自動車大手にとって、このコミットメントは歴史的な意味を持つ。かつてコスワースと組んで伝説のDFVエンジンを生み出したからだ。
1967年から1983年にかけて、フォード=コスワースのパートナーシップはF1を席巻し、155勝、ドライバーズタイトル13回、コンストラクターズタイトル10回を獲得した。
ファーリーはイタリアGPの舞台モンツァでSky Sports F1に語った。
「我々がローラン(メキース/レッドブルのチーム代表)やチームを支援する上で直面するもの、そしてF1における我が社の歴史と貢献を十分に理解している。私個人としてもそれを理解している」とファーリーは述べた。
「だからこそ、最初のレースだけではなく、それ以降何年も毎日、毎週プレッシャーを感じることになるだろう。そういうものだと理解している」
強固なパートナーシップの構築
レッドブルのローラン・メキース代表は、日々強まる協力関係を強調した。
「日を追うごとに、我々はより密接に協力している。ブレインストーミングはより激しくなり、新たな開発分野を探し、お互いを高め合おうとしている」とメキースは語った。
「この規模の挑戦に対して、まさに必要なことだ。ジムが言ったように、初テストの日までの時間だけでなく、その後も一緒に成長し、互いに押し上げ合い、協力はますます強くなっていくと確信している」

高い期待と謙虚な姿勢
初年度から勝利を狙えるかとの問いに対し、ファーリーはハードルの高さを認めつつも前向きな姿勢を示した。
「これが初めての挑戦ではない。我々は以前もF1に関わっていたし、それは良いことだと思う」と彼は答えた。
「ローランが言ったように、我々は非常に謙虚な会社だ。そしてモータースポーツ界で最高の技術者たちが相手だ。我々はここまで全力を尽くしてきたし、強調したいのは最初の数戦だけではなく、その後どれだけ素早く学び、反応できるかが重要だということだ」
「フォードには最高の技術者がいる。18万人の従業員が、この取り組みが会社にとって最優先だと理解している。我々は全力を注ぎ込む」
フォードのコミットメントは明らかであり、同社は豊富なリソースを動員してレッドブル・パワートレインズを支える。このパートナーシップは長期的な投資と位置付けられ、両者は「継続的改善と適応力」の重要性を強調した。
2026年シーズンが近づくなか、両者のコラボレーションがフォードの歴史的F1レガシーを再現できるかに注目が集まる。ファーリーとそのチームは、野心と謙虚さ、そして決意を胸に挑戦を受け入れる準備ができている。
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