フォードF1参入 CEOがフェルスタッペンの重要性を強調「レッドブルPUの柱」
フォードは2026年からレッドブルと組んでF1に参入するが、その一方でエースドライバーのマックス・フェルスタッペンの将来が不透明であり、デビュー年の成績が極めて重要となっている。

フォード最高経営責任者ジム・ファーレイは、フェルスタッペンがこの新しいエンジン・プロジェクトの成功に不可欠だと語った。アメリカの自動車メーカーの支援を受け、レッドブルは初めて自社製パワーユニットを開発しており、来季から使用する予定だ。

各チームから多くの経験豊富なエンジニアを招聘したものの、初の自社製エンジンは長年F1エンジンを設計してきたメルセデスやフェラーリのものより競争力で劣る可能性が高いと見られている。

フェルスタッペンの将来にとってもタイミングは良くない。今年、オランダ人ドライバーはメルセデスからの誘いを断って2026年もレッドブルに残る決断をしたが、契約を解除できる成績条項が来年再び有効になる。4度の世界王者は最速のマシンを求めており、来季レッドブルが苦戦することになれば、他チームへ移籍する可能性も現実味を帯びる。

スカイスポーツに対してファーレイは「これはパワーユニット成功のための最も重要な柱のひとつだと思う」と語った。

「マックスと話していて、フォードとして彼への敬意は今年さらに深まった。彼は我々がただ仕事をしようとしている環境において、安定をもたらしてくれている。昨年と比べて今日の彼の目を見ればそれが分かる。これはローラン(メキース代表)とチーム全体の素晴らしさを示している。彼らは深い献身を共有しているんだ」

レッドブル ローラン・メキース

メキースは7月にレッドブルの代表に就任した。前任のクリスチャン・ホーナーは20年間チームを率い、ホンダがF1撤退を表明した後に設立されたレッドブル・パワートレインズの立ち上げを主導し、フォードとの提携をまとめ上げた人物でもあった。ファーレイは現在の新体制に満足しているとし、こう述べた。

「ローランが与えた影響は明らかだ。彼は技術者であり、それは2026年に向けた変革においてまさにふさわしい資質だ。彼は完全に正しいリーダーであり、我々は全面的に彼を支持している。チームの一体感を強く感じている」

一方、メキースもフェルスタッペンの関与を強調した。

「マックスはただ数字を求めているだけではなく、それ以上のことをしている。驚くかもしれないが、彼はクルマの外でも非常に多くの貢献をしている。シミュレーターでのテストや、2026年マシンの開発においてエンジニアと共に『どこでパワーを得るか』『どこでダウンフォースを稼ぐか』を議論している。彼はこのプロジェクトの中心にいる」

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カテゴリー: F1 / フォード F1 / レッドブル・レーシング / マックス・フェルスタッペン