フォード 「レッドブルF1は金銭関係だけではない真のパートナー」
フォード・パフォーマンスのモータースポーツグローバルディレクターであるマーク・ラッシュブルックは、レッドブルとのF1パートナーシップは「真のパートナーシップ」であり、「お金を入れる」だけのプロジェクトではないと主張する。

フォードは2022年のコンストラクターズチャンピオンであるレッドブルと手を組み、2026年の新しいパワーユニット規制に先立ち、F1パワートレインの開発に取り組んでいる。

RacingNews365.comの独占取材に応じたラッシュブルックは、F1参戦に対するフォードのアプローチと、それが同時進行するモータースポーツ戦略とどのように整合しているかを説明した。

「他のすべてのレースシリーズに我々がどのように参戦しているかを見ると、フォードはチームを所有していない」とラッシュブルックは語った。

「我々は、どのシリーズに参加するか、どこでイノベーションの技術移転を受けるか、どこで競争して勝つか、あるいは私たちが選んだファン層に会社、従業員、製品について魅力的なストーリーを伝えるかを決定している」

「NASCARでは、ペンスキーやスチュワート・ハース、RFKとパートナーシップを組んでいる。オーストラリアのスーパーカーでは、素晴らしいチームのラインナップを揃えている。それがまさに我々のアプローチだ」

「それが、我々がモータースポーツに効率よく参加し、さまざまなシリーズの構成要素の一部となるためにうまく機能させてきたことだ」

「F1でも、我々のアプローチは同じだった。F1に参戦している多くのメーカーを見ると、そのうちの何社かはチームを所有し、100%自分たちのパワーユニットを開発している」

「しかし、正直なところ、それには多くの費用がかかる。その費用に見合うだけの価値を得ることができるのだろうか?必ずしもそうとは限らない」

レッドブル・レーシング F1 フォード

正しい参入の仕方
フォードは、コスワースと組んでF1史上最も成功したエンジンを製造したり、競争力のないジャガーのマシンを所有していたときは、その存在感を示すのに苦労したりと、F1では波乱に富んだ歴史がある。

ラッシュブルックは「我々のこれまでの歴史を振り返って、何が我々にとって成功だったのだろうか? コスワースは確かに成功だった」と説明した。

「我々が独自のF1チームを所有していたときは、あまり成功したとは言えなかった。レッドブルは、我々のチームだったものを、この数年間で非常に成功したものに変えた」

「したがって、F1に参入するためのさまざまな選択肢を検討する中で、既存の多くのチームと話をし、参入するさまざまな機会を検討した。パートナーシップは、我々にとって重要だ。適切なパートナー、適切な人たちと一緒に成功することがね」

「正直なところ、レッドブルとの最初の話し合いから、彼らが素晴らしいパートナーになり得ること、彼らは勝つ方法を知っていること、そして、彼らの強みを補完し、さらに強くするための強化が必要なところ、あるいは我々ができることがあることは明らかだった」

「我々にとっては、それが正しい入り方だ。『お金を入れて、車にステッカーを貼る』のではなく、最大限の意味で『真のパートナーシップ』なのだ」

2026年にフォードがグリッドに参入すると、フェラーリ、メルセデス、アルピーヌ、アウディと対戦することになるほか、そして、新レギュレーションにサインしたホンダが復帰する可能性がある。

ラッシュブルックは、F1グリッドにおけるOEMの飽和状態に対する懸念を払拭し、「我々は競争が大好きだ。それが我々がモータースポーツに携わる理由だ」と主張した。

「さまざまなシリーズで、最低2から最大7まで、あるいはスポーツカーではそれ以上の異なる数字が見られる」

「それについて心配していない。我々は世界最高のチームと競争するためにここにいる。そして、願わくば世界最高のチームを相手に成功することを願っている」

「したがって、非常に強力で健全なシリーズ、これらすべてのOEMと競争する機会を楽しみにしている」

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カテゴリー: F1 / フォード F1 / レッドブル・レーシング