フォース・インディア 化粧パネル
フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンドリュー・グリーンは、段差ノーズを化粧パネルで覆うことにより、VJM06にパフォーマンス面で利益が得られると述べた。

2013年F1マシンのトップバッターとして発表されたロータス E21には重量面のデメリットを考慮して段差ノーズが採用された。

だが、その後発表されたマクラーレン MP4-28、フェラーリ F138、そしてフォース・インディア VJM06には段差ノーズを覆う化粧パネルが装着された。

アンドリュー・グリーンは、VJM06のノーズ段差を化粧パネルで覆うことにしたのは、わずかなパフォーマンスゲインがあったからだと述べた

「我々にとってネット、つまり重量と重心高に対しての空力的ゲインに向上が見られた。ほんのわずかかもしれないが、ネットアドバンテージだったためそれを選んだ。正直なところ、段差ノーズのレギュレーションがなければ、マシンをあのような形にデザインすると思うかい? まずしないだろう。『シャシーの前に大きな板を立てよう』なんてアイデアは誰も思いつくはずがない」

「つまり、もともと我々が望んだコンセプトではなかった。上部をパネルで覆うことで、我々が悩んでいたシャシー上部の厄介な現象が解消された。それはCFDブロックを見ても明らかだった。そのエリアで起きていることは『これはマズい』というものだった。風洞に入れてみてわかったのは、小さな100gか200gのパネルによってネットがわずかに改善するということだった」

化粧パネルを採用することにより、VJM06のシャシーデザインをさらに突き詰めることができたとアンドリュー・グリーンは述べた。

「化粧パネルのおかげで我々はシャシーレギュレーションの限界まで攻めることができた。昨年はそれができなかった。そうしていたら酷い姿になっていただろうし、シャシー上部にも厄介な影響が出てしまっただろう」

「それが今年は『OK、制限なしだ。外見にとらわれず、シャシーの高さを打ち消すにはどうすればいい?』と考えた。それらをすべてカバーで覆ってしまえば、まずまずの見た目に抑えられた」

「全てのゲインはあの下にある。今年のマシンと昨年のマシンの違いはそこだ。昨年はシャシーのレギュレーションをすべて生かせなかったが、今年はそれができた」

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カテゴリー: F1 / フォース・インディア