F1エンジンメーカー V10エンジンの復活と2026年PUの大幅変更に反対

F1のメーカーは金曜日の朝、バーレーンで将来のエンジンルールと、導入間近の2026年ハイブリッドフォーミュラに関する懸念について話し合うための予備的な会合を開いた。
この会合は、V10エンジンへの回帰を最初に提案したFIA会長のモハメド・ビン・スライエムが主催し、2026年の各メーカーの立場を理解するための予備的な円卓会議として構想された。
この会合には、アウディの最高責任者ゲルノット・ドルナーをはじめ、ホンダのHRC社長である渡辺康治が日本から駆けつけた。メルセデス・ベンツのCEOであるオラ・ケレニウスはシュツットガルトから遠隔で参加した。
予想通り、アウディとホンダは、両社が参戦を決めたきっかけとなった2026年のハイブリッドレギュレーションの大幅な変更に反対の意を表明した。パワーユニットのレギュレーションが早期に変更される可能性は低く、V10エンジンの導入に関する話し合いは、次の会議まで保留となった。
「FIA会長は次世代エンジンがどうあるべきかについてフィードバックを求めており、非常に友好的で生産的な会議だった」とレッドブルチームの代表であるクリスチャン・ホーナーはSky Sports F1に語った。同チームはフォードの支援を受け、自社製パワーユニットの導入に向けて準備を進めている。
「2026年は当然確定しているが、もう少し先のことを考えると、F1にとって正しい方向性とは何だろうか? 2028年はかなり不可能に近い」
「現時点では、事実調査の任務だ。パワーユニットメーカーがFIAにフィードバックするかどうかにかかっている。彼らはすべての情報をゲインしており、そこから進展していくことになるだろう」
2031年という現行の合意済みの終了期限前にエンジン方式を変更することは完全に不可能ではないが、現在のエンジンメーカー6社のうち4社からの支持が必要であり、まだその支持は得られていない。

エンジン収束のスピードアップ
クリスチャン・ホーナーは、バーレーンでの話し合いの一部として、メルセデスのパワーユニットが圧倒的な強さを発揮し、グリッドが大きく開いた2014年の再来を避けるための仕組みをメーカー側が模索したことを認めた。
メーカーがシーズン中に設計を改良する余地を広げるという選択肢も考えられるが、それらの議論はまだ最終決定には至っていない。
「大きなレギュレーション変更が行われると、パフォーマンスに開きが生じる。そして、それは来年ほぼ確実に起こるだろう」とホーナーは付け加えた。
「今朝の議題のひとつは、どれだけ早く収束できるかということだった。我々には予算上限がある。おそらくエンジンはホモロゲーション(型式認定)を必要としないだろう。予算上限の範囲内でエンジンをアップグレードし、できるだけ早く収束を促すことができるかもしれない」
「2014年の再来ではなく、接近戦を望んでいるのは確かだ。特にニューカマーにとっては、追いつく能力を持つことが重要だ」
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