FIA会長、サウジアラビアによる2兆円規模のF1買収報道に「常識を働かせるべき」
FIA(国際自動車連盟)のモハメド・ビン・スライエム会長は、F1買収に興味を持つ潜在的な買い手は、F1の「より大きな利益」を考慮して「常識」を働かせるべきだと語る。

先週、Bloomberg は、サウジアラビアのソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)が、2021年に200億ドル(約2兆6000万円)でF1を購入するオプションを探ったと報じた。

この噂されている数字は、現在のオーナーであるリバティ・メディアが2017 年にオーナーシップを引き継ぐために支払った金額の5倍以上となる。

F1の人気は、Netflixのドキュメント番組『Drive To Survive』の成功によるところが大きく、ここ数年で急上昇している。

リバティ・メディアが買収した手以来、世界的な関心と報道が高まった結果、F1の価値が高まっているが、モハメド・ビン・スライエムによれば、FIAは報告書に記載された評価額については慎重であると述べた。

モハメド・ビン・スライエムは、Twitterで、もしこのような数字がF1買収に適用された場合、新しいオーナー候補は会場やファンにとってのF1の幸福を考慮するべきだとTwitterで述べた。

「モータースポーツの管理者として、非営利団体であるFIAは、F1につけられた200億ドルという誇張された値札に慎重である」とモハメド・ビン・スライエムは書いた。

「買い手となる可能性のある者は、常識を働かせ、F1のより大きな利益を考慮し、多額のお金だけでなく、明確で持続可能な計画を立てることをお勧めする」

「プロモーターにとって、開催料やその他の商業的コストの増加、ファンへの悪影響など、将来的にどのような影響が出るかを検討するのが我々の義務だ」。

近年、サウジアラビアは、ボクシングや金メダルのメジャー大会、ジェッダでのF1グランプリの開催など、スポーツのポートフォリオを増やしている。

F1サウジアラビアGPは2021年にデビューし、現在、2027年まで契約を締結している。

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カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟) / F1サウジアラビアGP