F1 バルテリ・ボッタス アゼルバイジャンGP 2018年のF1世界選手権 国際自動車連盟
F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、FIAはF1アゼルバイジャンGPの決勝でバルテリ・ボッタス(メルセデス)の勝利を奪うことになったコース上のデブリを認識していなかったと語る。

第1スティントを延ばす戦略に出たバルテリ・ボッタスは、セーフティカー導入のタイミングでのピットインに成功してトップをキープ。残り5周のスプリントレースとなったリスタート後もセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の攻撃をかわして首位をキープしていた。

しかし、残り3周で突然右リアタイヤがパンク。優勝の望みから一転、無念のリタイアとなった。

メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは「セーフティカーの後ろで6周も過ごしているのにコース上であのようなものがあるべきではない」と批判し、バルテリ・ボッタスが“拳大”のデブリにヒットしたと主張した。

しかし、チャーリー・ホワイティングは、問題の破片にはついて通知されていなかったと語る。

「デブリに関する報告はなかった。レース全体でマーシャルは見事だったし、彼らはデブリの報告において非常に良い仕事をしていた」

「(ピエール)ガスリーと(ケビン)マグヌッセンの事故によるものかもしれないが、そこにデブリがあるとの報告はなかった」
「もちろん、我々は常にコースにデブリを残さないよう努めているが、それについて把握していない場合は清掃するのはやや困難だ」

「我々はレース全般にわたって継続的なデブリの報告を受けており、それを処理している。我々はコース上のすべてのデブリを処理していたと感じていた」

「レースがリスタートした際にはコース上のすべてが片づけられているとかなり自信を持っていた。セーフティカーが介入した際の決断にはまったく心配はしていなかった」

トト・ヴォルフは、あのようなカタチでレースを失うのはバルテリ・ボッタスにとって“残酷”だと付け加えた。

「レースはバルテリの方に向かっていたし、もちろん、ステイアウトしていればセーフティカーによってチャンスが得られるとわかっていた。それが我々が行ったことだ」とトト・ヴォルフはバルテリ・ボッタスの戦略についてコメント。

「コース上のデブリによって容易に勝てそうだったレースを失うなど彼にとって非常に残酷なことだ」

「運もスポーツの一部だ。過去にセーフティカーは我々の不利に運んだが、バクーでは(ルイス・ハミルトンに)勝利を与えてくれた」

「それでも、2つの理由で適切だと感じていない。一つ目の理由はペース不足。2つ目の最速の男がコース上のデブリが引き起こしたパンクにとってリタイアしたことだ」

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