F1:予選でのダブルイエロー相当の事故は全て赤旗で対応
予選中にイエローフラッグが出た際にドライバーがスピードを出し過ぎていたかどうかの議論を避けるため、FIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、今後ダブルイエローではなく、レッドフラッグを出すことを決めた。 新しい手順は今週末のドイツGPから適用されている。
先週末のF1ハンガリーGPでは、ニコ・ロズベルグが予選ラップ中のダブルイエロー下で減速しなかった疑いでスチュワードに呼び出された。
結果的にペナルティは科せられなかったが、この一件をきっかけにドライバーの間では、トラック上でインシデントが発生してイエローフラッグが振られている際にどこまでプッシュしていいのかという議論が勃発した。
そのような疑問を回避し、スチュワードに決断を委ねるのを避けるために、FIAは予選でこれまでダブルイエローに相当していたインシデントが起きた場合には赤旗でセッションを中断することを決めた。レースやフリー走行の場合は現在と変わらず、バーチャルセーフティカーが導入される。
「2015年にバーチャルセーフティカーが始まり、今年はフリー走行でも使うようになった。予選でそれを適用してもいいのだが、最近はある程度の長さのイエローフラッグが出るような場合にはストップさせる傾向がある」
「ハンガリーで我々が赤旗を出さなかったのは、単純にセッションが終わっていたからだが、数台のマシンがアロンソの後ろにいて、数台が前にいた。そのため、今後の手順としてはダブルイエローが振られていたような場合には赤旗が出されることになる。それなら議論も起きないだろう」
「これでもうどれだけ減速すればいいのかという議論をしなくて済む。ハンガリーの場合、スチュワードはニコの説明を受け入れ、データを見て彼が減速したと判断した。だが、そこでまた、彼は十分に減速したのかという疑問が出てくる。何をもって十分とするのか? タイムを出せなければ、それまでだ。そうした主観的な議論を全て排除することができる」
ドライバーが故意にスピンを引き起こして、赤旗を出して他のドライバーのタイム更新を妨害しようとする危険はないのかと質問されたチャーリー・ホワイティングは「それは起こり得ることかもしれないが、今でも違いはないのでは? いつ起きてもおかしくないだろう。私の言いたいことが伝わるだろうか。ドライバーのタイム更新を防ぐだけなら通常はイエローで十分だ。だが、ハンガリーではそれが十分ではなかった」
カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)
先週末のF1ハンガリーGPでは、ニコ・ロズベルグが予選ラップ中のダブルイエロー下で減速しなかった疑いでスチュワードに呼び出された。
結果的にペナルティは科せられなかったが、この一件をきっかけにドライバーの間では、トラック上でインシデントが発生してイエローフラッグが振られている際にどこまでプッシュしていいのかという議論が勃発した。
そのような疑問を回避し、スチュワードに決断を委ねるのを避けるために、FIAは予選でこれまでダブルイエローに相当していたインシデントが起きた場合には赤旗でセッションを中断することを決めた。レースやフリー走行の場合は現在と変わらず、バーチャルセーフティカーが導入される。
「2015年にバーチャルセーフティカーが始まり、今年はフリー走行でも使うようになった。予選でそれを適用してもいいのだが、最近はある程度の長さのイエローフラッグが出るような場合にはストップさせる傾向がある」
「ハンガリーで我々が赤旗を出さなかったのは、単純にセッションが終わっていたからだが、数台のマシンがアロンソの後ろにいて、数台が前にいた。そのため、今後の手順としてはダブルイエローが振られていたような場合には赤旗が出されることになる。それなら議論も起きないだろう」
「これでもうどれだけ減速すればいいのかという議論をしなくて済む。ハンガリーの場合、スチュワードはニコの説明を受け入れ、データを見て彼が減速したと判断した。だが、そこでまた、彼は十分に減速したのかという疑問が出てくる。何をもって十分とするのか? タイムを出せなければ、それまでだ。そうした主観的な議論を全て排除することができる」
ドライバーが故意にスピンを引き起こして、赤旗を出して他のドライバーのタイム更新を妨害しようとする危険はないのかと質問されたチャーリー・ホワイティングは「それは起こり得ることかもしれないが、今でも違いはないのでは? いつ起きてもおかしくないだろう。私の言いたいことが伝わるだろうか。ドライバーのタイム更新を防ぐだけなら通常はイエローで十分だ。だが、ハンガリーではそれが十分ではなかった」
カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)