2012年 F1レギュレーション 変更点
FIA世界モータースポーツ評議会は、2012年のF1レギュレーション変更を発表した。

2012年は、ブロウンディフューザーを非合法化するために、FIAによりエンジンマッピングとエキゾースト位置が厳しく取り締まられる。またサイド衝撃テストはより厳しくなり、新車は全てのクラッシュテストに合格するまでトラック上でのテストは許されなくなる。

セーフティカー規約も変更になり、周回遅れのドライバーはセーフティカーの前に出て隊列の後ろに加われるようになる。これにより、レースがリスタートした際に遅いクルマが上位争いに影響を及ぼすことはなくなる。

またレース中のライン取りも制限され、ポジションを守るためにレーシングラインを離れたトライバーは、再びラインに戻ることは許されない。また、インラップでタイヤと燃料をセーブするために戦略的にシケインカットすることは禁止となり、ドライバーは正当な理由なしにコースを外れることができなくなる。

タイヤ規約の変更点としては、これまではグランプリ週末の金曜日に使用できるタイヤは3セットに制限されたいたが、ドライバーは割り当てられる全てのタイヤを使うことができるようになる。また、テスト面では、通常のプレシーズンテストに加え、シーズン中の3日間のテストが加えられる。

2012年 F1 テクニカルレギュレーションの変更点

・以前は技術指示にのみ含まれていたエンジン標準ECUとコントロールパラメーターは、今後テクニカルレギュレーションの関連項目内に含まれる。
・エキゾーストのテールパイプは、排気ガスがマシンのエアロダイナミクスに与える影響を最低限に保つために厳しく管理される
・マーシャルによって操作されるマシン内の非常スイッチのマーキングは規定される
・サイドインパクト構造は、今後更なるプッシュオフ・テストを受けなければならない

2012年 F1 スポーティングレギュレーションの変更点

・マシンはすべてのクラッシュテストに合格することなくプレシーズンテストに参加することはできない
・レースの長い中断により、無秩序なままレースが8時間に及ばないよう、4時間の最大テース時間が設けられる
・セーフティカーがピットに戻る前に、全ての周回遅れのマシンは同一周回に戻ることを許され、集団の後ろに加わる。上位のレースを遅いマシンが妨げることなく、クリーンなリスタートが確実になる
・レースが中断された際にピットにいたマシンは、レースが再開された際に彼らがいたポジションでグリッドにマシンを再結合させることが許される
・ドライバーは正当と認められる理由なしにトラックははなれることはできない。すなわり、レコナサンスラップもしくはインラップでシケインカットすることはできない
・ドライバーはポジションを守るために外したレーシングラインに戻ることはできない
・これまではなかった3日間のテストがシーズン中に行われる
・控訴の対象にはならないスチュワードの裁定は、規約内の各所ではなく1ヶ所にまとめられる
・これまでは3セットのみ許可されていたが、ドライバーに割り当てられる全てのタイヤはプラクティス初日に使用できる。

関連:2012年 F1カレンダー、20戦のまま変更なし

このエントリーをはてなブックマークに追加

カテゴリー: F1 / FIA(国際自動車連盟)